Salesforceエンジニアになるためには?必要な基本知識とスキル、ロードマップを解説

Salesforceエンジニアとは、Salesforceというクラウド型のCRM(顧客管理)システムを開発・運用するエンジニアのことです。

主に、Salesforceの機能やカスタマイズを行い、企業のビジネスニーズに応えるシステムを構築する仕事です。


この記事では、高い需要と高い報酬を得られる職種として注目されている、Salesforceエンジニアの仕事内容や将来性について解説します。

1. Salesforceとは


Salesforceとは、米国のSalesforce.com社が提供するクラウド型のCRM(顧客管理)システムで、営業、マーケティング、カスタマーサービスなど、企業のさまざまな部門の業務を支援する機能を備えています。

インターネット経由でどこからでも利用でき、導入や運用が容易で、柔軟なカスタマイズが可能なため、世界中の約15万社の企業が利用しており、CRM市場のシェアは約20%に達しています。

1-1. Salesforceエンジニアとは

Salesforceエンジニアとは、Salesforceを利用して企業のビジネスニーズに応えるシステムを構築するため、Salesforceのプラットフォームの知識や開発スキルを持った専門家です。

Salesforceエンジニアは、Salesforceを導入し、カスタマイズすることで、企業のDX化の一端を担っているため、多くの企業から求められている職業でもあります。

2. Salesforceエンジニアの仕事内容


Salesforceエンジニアは、以下のような業務を行います。


・要件定義:クライアントやユーザーからの要望や課題をヒアリングし、システムの要件を定義する。

・設計:要件に基づいて、システムの構成や機能、データベース、インターフェースなどを設計する。

・開発:Salesforceの標準機能やカスタマイズ機能を利用して、システムを開発する。Salesforceの開発言語は、ApexやVisualforce、Lightningなどがある。

・テスト:開発したシステムの動作や品質を検証する。バグや不具合を発見し、修正する。

・デプロイ:開発したシステムを本番環境に反映する。デプロイには、Salesforceのツールやサービスを利用する。

・運用・保守:システムの稼働状況やパフォーマンスを監視し、障害や問い合わせに対応する。システムの改善や更新を行う

3. Salesforceエンジニアの将来性


前述のとおり、SalesforceはCRM市場のシェアは約20%に達しているため、Salesforceエンジニアの将来性は、非常に高いと言えます。

特にSalesforceはクラウド型のサービスであるため、コロナ禍のような世界的なパンデミックが起きても需要が下がることはないでしょう。

むしろ、オンラインでのビジネスやコミュニケーションが増えることで、Salesforceの需要はさらに高まると予想されます。


Salesforceエンジニアの平均年収は、約700万円と言われており、これは一般的なプログラマやシステムエンジニアよりも高い水準です。

また、Salesforceエンジニアは、Salesforceのコンサルタントやプロジェクトマネージャー、アーキテクトなど、スキルや経験に応じて、さまざまなキャリアパスを選択することができます。

フリーランスや個人事業主として活動することも可能であるため、時短やフルリモートワークなど、自分の働き方やライフスタイルに合わせて、柔軟にキャリアを築くことができます。

4. Salesforceエンジニアになるためには


Salesforceエンジニアは、Salesforceの基本知識や開発言語、認定資格などを身につけることで、Salesforceのシステム開発や運用などを行うことができます。

以下に具体的なステップを解説します。

4-1. ステップ①:Salesforceの基本知識を身につける

Salesforceで何ができるのか、どのような機能やサービスがあるか、ビジネスにおいてどういったメリットがあるかなど、Salesforceの基本知識を身につけることが最初のステップです。

これらの情報を収集するために、Salesforceの公式サイトやブログ、Trailheadなどの資料を参考にして、Salesforceの概要や用語を理解しましょう。

Trailheadは、無料で利用できるSalesforceのe-learningサービスで、Salesforceの基礎から応用まで学べるコンテンツが豊富にあります。


Trailheadで学習した内容は、バッジやポイントとして記録されるので、自分の学習状況や進捗を確認することができます。

4-2. ステップ②:Salesforceの開発言語を習得する

Salesforceの開発言語には、主にApexやVisualforce、Lightningがあります。

Apexは、Salesforceのプラットフォームであるforce.comで使われるオブジェクト指向のプログラミング言語です。


Javaに似た文法を持ち、Salesforceのデータベースやロジックを操作することができます。

Visualforceは、Salesforceのユーザーインターフェースをカスタマイズするためのマークアップ言語です。

HTMLやCSS、JavaScriptに似た文法を持ち、Salesforceのデータやコンポーネントを表示することができます。

Lightningは、Salesforceのモダンなユーザーインターフェースを構築するためのフレームワークです。

コンポーネントベースの開発を行い、レスポンシブでインタラクティブな画面を作成することができます。


これらの開発言語を習得するには、TrailheadやSalesforce Developerなどの資料を参考にして、実際にコードを書いてみるのがオススメです。

4-3. ステップ③:Salesforceの認定資格を取得する

Salesforceの認定資格は、Salesforceの知識やスキルを証明するための資格です。

Salesforceの認定資格には、さまざまなレベルや分野がありますが、入門者向けには「Platformアプリケーションビルダー」や「Platformデベロッパー」などの資格が適しています。


これらの資格を取得するには、Salesforceの公式サイトで試験の申し込みや受験ができるため、最新の試験内容や形式を確認して下さい。

5. まとめ


Salesforceエンジニアの需要は高く、企業のデジタル変革を支える重要な役割を果たします。

Salesforceエンジニアの仕事は、システム開発だけでなく、CRMシステムを通じて企業が効率的に運営できるようユーザーの支援も含みます。


ビジネスの観点からシステム設計を考えることができるスキルは日本の技術者には少なく重宝されるため、エンジニアとして飛躍的に成長できることは間違いないでしょう。