そもそも、PHPとは?
Cake「PHP」とあるように、そもそもPHPとは何かをまずは確認していきましょう。PHPは、1995年に登場したWebページやWebアプリケーションを作成する際に使用するプログラム言語です。
静的なWebページを表示するHTMLとは違い、ユーザがアクセスしたタイミングによってページ内容が変化する、動的なWebページを開発することができます。
PHPを使用して作成された有名なWebサービスに、WikipediaやFacebook、ぐるなびなどがあります。
CakePHP(ケイクピーエイチピー)は、PHP言語で使用されるフレームワークの一つです。
フレームワークを導入せずともPHPでの開発は可能ですが、フレームワークは開発の手助けをしてくれる機能を詰め込んでくれているツールなので、導入することでより効率的に開発を進めることができます。
PHPのフレームワークは「CakePHP」以外に、「Laravel(ララベル)」「CodeIgniter(コードイグナイター)」「FuelPHP(フューエルピーエイチピー)」などがあります。
CakePHPは2005年に登場し、初心者でも簡単に導入・開発ができるフレームワークで、日本では2009年頃から普及し始めました。
現在は「Laravel」が人気のフレームワークとして有名ですが、CakePHPは今でも根強い人気があるフレームワークです。
余談ですが名前にある「Cake」は、ロゴマークにあるようにお菓子の「ケーキ」を表しています。
公式サイトにもケーキにちなんだ説明が見られる他、CakePHPの機能に「bake」というのもあり、このようなユニークで印象に残る名称もCakePHPが広く普及していった理由の一つかもしれませんね。
O/Rマッピングとは、PHP上のオブジェクトとデータベースを対応させる仕組みのことです。
このO/Rマッピングがあることで、開発者自身がマッピング作業を行う手間が省かれ、データベースの操作をSQLを書かなくとも、短い記述で簡単に参照・変更などの操作を行えます。
また、SQLを直接コードに記載しないため、視覚的にもわかりやすいソースとなり、より効率的に開発を進めることができます。
Composerとは、依存性のあるプログラムを管理するためのツールです。
例えば、データベースから取得したデータをExcelファイルで出力したいとなった時は、「phpspreadsheet」といったプラグインをComposeを使用して導入することができます。
▼コマンドで導入したいプラグインを実行します。
例)composer require phpoffice/phpspreadsheet
このように開発で必要なライブラリや便利なパッケージを取得することで、より開発の幅を広げることができます。
ここまでCakePHPの特徴を紹介してきました。
では、CakePHPを使って何が開発できるのか、どんな場面で使用されているのかについて説明します。
CakePHPについての基本的な内容や、特徴について紹介しました。
これまでPHPのフレームワークは「Codeigniter」しか使用経験がなかった身としては、CakePHPではbake機能を使ってMVCにかかわるコードを自動で作成してくれるという機能がとても便利だと感じました。
次回は実際にCakePHPをインストールし、実際に画面表示するところまでをご紹介したいと思います!