Javaは、世界中で最も広く使われるプログラミング言語の1つであり、多くの企業や開発者にとって重要なスキルとなっています。
Javaを使ったアプリケーション開発やWeb開発に携わるエンジニアにとって、Javaの資格取得は、より高い技術力と信頼性を証明する重要な手段の一つです。
この記事では、Java資格の種類や難易度、必要学習時間、おすすめの資格について解説します。
キャリアアップへの最短ルート!エンジニアにおすすめのJava資格とその取得方法
1. Java資格の種類と概要
1-1. Oracle認定Javaプログラマ
難易度 :★★
学習期間:2〜3ヶ月
Oracle認定Javaプログラマは、日本オラクル社が主催するJavaプログラマ向けのベンダー資格で、難易度別に以下の3つに分かれています。
・Bronze(ブロンズ):Java初学者向け
・Silver(シルバー) :初級Javaプログラマ向け
・Gold(ゴールド) :中級~上級Javaプログラマ向け
キャリアアップを目指すのであれば、Silver(シルバー)以上の資格を取得することが望ましく、シルバーの試験では、Javaアプリケーション開発に必要とされる基本的なプログラミング知識を有し、上級者の指導のもとで開発作業を行うことができることが問われます。
1-2. Javaプログラミング能力認定試験
難易度 :★★★★
学習期間:6〜12ヶ月
Javaプログラミング能力認定試験は、一般社団法人 サーティファイ情報処理能力認定委員会が主催するJavaの基本知識を有していることを証明する試験です。
3級、2級、1級と三段階の難易度に分かれており、3級は入門編、2級は簡単なプログラミングレベル、1級は上級者レベルとなっています。
3級:
Javaに関する基本的な知識を有し、簡単なプログラムが書ける。
オブジェクト指向についての基本的な概念を理解している。
2級:
Javaに関する一般的な知識を有し、小規模なプログラムが適切に書ける。
オブジェクト指向についての一般的な概念を理解している。
1級:
オブジェクト指向に基づく分析・設計(UML)により業務システムの流れを把握し、変更仕様に従ってプログラムの保守ができる能力を有する。
UMLの表記はユースケース図、シーケンス図、クラス図などの基本的な知識を有する。
実務で高く評価されるのは「1級」であり、試験会場ではGUIやIDE(統合開発環境)ツールは利用できないため、CUIベースでプログラミング開発ができるように対策して試験へ望む必要があります。
1-3. Android技術者認定試験
難易度 :★★★★
学習期間:6〜12ヶ月
Android技術者認定試験は、一般社団法人 Android技術者認定試験制度委員会が主催する全世界160ヶ国で配信されている国際資格で、Javaを使ったAndroidアプリケーション開発に必要なスキルを証明できる資格試験です。
試験の種類は下記の2つが用意されており、それぞれ「ベーシック」と「プロフェッショナル」の2段階に難易度が分かれていますので、自身が携わる専門領域に応じたスキル認定を受けるようにしましょう。
・アプリケーション技術者認定試験
・プラットフォーム技術者認定試験
Javaプログラマとしての基礎スキルに加え、Androidの開発環境やアプリ開発に必要なAPIの知識が求められます。
Androidアプリケーション開発者にとって、この資格取得はマストと言っても過言ではないでしょう。
2. おすすめはOracle認定Javaプログラマ
Oracle認定Javaプログラマは、Javaプログラミングにおける基礎的なスキルを証明する資格です。
この資格を取得することで、Javaプログラミングの専門知識を身につけ、就職やスキルアップにつなげることができます。
以下では、Oracle認定Javaプログラマのおすすめポイントと学習時間・難易度について解説します。
2-1. 業界で高い評価を得ている
Oracle社がJavaの開発元であることから、この資格はJavaプログラミングにおける基礎的なスキルを証明するものとして、広く認知されています。
また、国際資格であるため、日本だけでなく海外のプロジェクトでも高い評価を得ています。
2-2. Javaプログラマとしての基礎スキルが身につく
Oracle認定Javaプログラマを取得するためには、Javaプログラミングにおける基礎的なスキルが求められます。
そのため、この資格を取得することで、Javaプログラミングの基礎的な知識やスキルを習得することができます。
2-3. 就職・転職に有利になる
国内外で高いシェアを誇るJavaは日本でも多くの企業で使用されている言語であり、Javaプログラマの需要は年々高まっています。
また、この資格を持っていることは、企業側から見てもJavaプログラミングにおける基礎的なスキルがあることを示し、採用に有利になることがあります。
2-4. 他のOracle認定資格との連携も可能
Oracle認定Javaプログラマは、他のOracle認定資格との連携も可能です。
例えば、Oracle Certified Professional、 Java SE 11 Developerなど、より高度なJavaプログラミングスキルを証明する資格を取得することができます。
このように、Oracle認定Javaプログラマを取得することで、さらに専門性を極め、高みを目指すことが出来ます。
3. 資格取得のメリット
3-1. 技術力の証明
Javaの資格取得は、自分自身の技術力を客観的に証明することができます。
特に、経験の浅いプログラマにとっては、資格取得がスキルアップの大きな一歩となります。
3-2. キャリアアップにつながる可能性が高い
資格取得により、自分自身のスキルアップができるだけでなく、企業にとっても魅力的な人材となります。
資格を取得することで、業界における信頼性や専門性をアピールすることができることや、発言による権威性が高まり仕事がしやすくなります。
また、企業の求人において、昇格には資格を取得していることが求められる場合があります。
3-3. 収入アップが期待できる
資格取得は、人事評価にも影響するため、収入アップが期待できる場合があります。
例えば、IT業界においては、資格を取得することで、給与やボーナスなどの報酬がアップする場合があります。
3-4. 自己成長や自己実現につながる
資格取得は、自分自身を成長させることができるため、自己実現や自己成長につながるというメリットがあります。
自分自身にとって興味深い分野について学ぶことができるため、知識やスキルを向上させることができます。
また、資格を取得することで、自信を持って業務に取り組むことができるようになります。
4. まとめ
Javaの資格取得には、多くのメリットがあることがお分かり頂けたかと思います。
自己スキルアップや市場価値の向上、求人における有利な条件獲得などがその代表的な例です。
Javaの資格取得は、個人の成長やキャリアアップにつながる重要なステップであり、誰が見ても分かるブランドとしての力があります。
最短ルートでキャリアアップを目指すのであれば、世間の評価を得ているJavaの資格を取得し、自身の市場価値を高めることが大切です。
そして何より、高度な資格を保有していることで、自分自身のプログラミングスキルの向上だけでなく、Javaエンジニアとしての自信やモチベーションを高めることにも繋がるでしょう。