C言語は将来性がある?C言語の特徴も解説!

現在ではプログラミングを身につけることによって、収入面やキャリア面が向上すると言われています。

キャリアアップや転職を考えている上で、どのプログラミングを選択したら良いか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。


その中でも、C言語は汎用性が高く需要も高いプログラミング言語です。

しかし、C言語の特性やメリットを理解していないと、自身が思うようなキャリアアップへ繋がらないことも事実です。


今回は、C言語をキャリアアップへ最大限に活かすために、C言語の基本や特徴をご紹介します。

1. C言語ってどんな言語?


C言語とは、ハードウェアの操作やアプリケーション開発を行うことができる汎用性の高いプログラミング言語です。


プログラミング言語の中でも歴史は古く、1972年ごろに開発されました。

「UNI」Xという世界的なシェアを誇るOSを開発する時に用いられたプログラミング言語で、OSとの相互性もかなり高いことが特徴です。

そして、C言語はコンパイラ言語という、比較的処理速度の早いプログラミング言語に分類されます。

1-1. C言語で出来ること

C言語の一番の特徴は組み込み式のソフトウェアが開発できることです。

組み込み式とは「カーナビ」や「エアコン」、「ロボット」など家電製品や産業危機などの機械に埋め込まれている(組み込まれている)ソフトウェアのことです。


C言語は、ハードウェアの動きを直接制御できる特徴を持っているため、機械の開発にはかなり重宝されます。

また、処理速度も早いため、大規模アプリケーションの基幹システムなど比較的大きなシステム開発にも使用されます。

1-2. C++、C#との違い

同じC言語でもC++とC#の2つの言語が存在します。

基本的な部分は同じですが、次の3つが大きく違うポイントです。


 ・メモリの管理方法

 ・オブジェクト指向の重要度

 ・拡張性


まず、メモリの管理方法の違いです。

メモリとはC言語を使ってプログラミングをする上で、データを一時的に保存しておく箱のようなものです。


他のプログラミング言語にもメモリと似た概念で変数というものが存在しますが、C言語はOSのデータ容量を直接参照するため、他のプログラミング言語に比べて特殊な使い方をします。

このメモリの使い方ですが、C++とC#とで大きく異なります。


まず、C++のメモリ管理方法や利用するプラットフォーム毎に異なるため、コードや実行方法も異なります。

しかし、C#は.NET(C#のフレームワーク)のガベージコレクションという機能を使います。

ガベージコレクションが自動的にメモリを管理してくれるため、 C++のようにプラットフォーム毎のメモリ管理を行う必要がありません。


次に、オブジェクト指向の重要度の違いです。

C++とC#は同じオブジェクト指向の思想に基づいて設計されています。

しかし、C++はクラスの使用や継承などを用いての開発も可能ですが、C言語を使っての拡張も行うことができます。


一方、C#は.NETというオブジェクト指向を元に設計されたフレームワークを使うため、思想設計から外れた開発方法はほとんどできません。

最後に、拡張性の違いがあります。

C++は元のプログラミング言語であるC言語を使って、コードやコンパイルを頻繁に行い開発を進めていきます。


一方、C#はC言語よりもjavaに近いプログラミング言語で、フレームワークを使って開発を進めます。

そのため、ある程度フレームワークによってサポートされますが、開発の用途や拡張性はC++よりも制限されます。

C++が元のC言語で開発する部分が多いため、比較的拡張度が高いと言うイメージがふさわしいかもしれません。

1-3. 将来性

C言語は汎用性が高く、現在の最新技術にも多く使われています。

そのため、将来性は高いプログラミング言語と言えます。

特に、メタバースやAIなどにもC#やC++が使われており、C言語を身につけることで最新の技術開発へ携わるきっかけにもなります。

しかし、汎用性が高い反面、開発したいシステムによってはC言語を使っての開発方法やフレームワークが大きく異なります。


例えば、メタバースなどの映像を開発する場合はC++を使った開発が多く、WEBアプリケーションを開発するにはC#で開発する場合がほとんどです。

「C言語を学び続けたけど開発したシステムが意図しないものだった」と言う場合も考えられます。

そのため、C言語を学ぶ前は開発したいシステムや目標を明確にして取り組みましょう。

1-4. メリット

将来性も高いC言語のメリットとしては以下の2つがあります。

 ・最新技術にも使われている

 ・拡張性が高い


まず、C言語は歴史の長いプログラミング言語にも関わらず、最新のIT技術開発にも使用されています。

理由は、C言語がOSに近い部分で指示ができる言語であること、拡張性が高いことが関係しています。

さらに、UnityやUnrealEngineなどメタバース技術の開発エンジンも、元となるプログラミング言語はC言語です。

そのため、「今後身につけておいて困ることのないプログラミング言語」と言えるでしょう。


次に、C言語は拡張性にも優れています。

先ほどの、UnityやUnrealEngineについてもUnityはC#、UnrealEngineはC++というように、C言語を使ったフレームワークで開発できます。

また、大規模システムの開発に使用されているJavaもC言語を継承しており、C言語を身につけることで得られるスキルは高い需要に繋がります。

1-5. デメリット

メリットが多いC言語ですが、デメリットも存在します。

特に、代表的なデメリットが以下の2つです。

 ・習得が比較的難しい

 ・フロント側の開発は適さない


まずC言語は習得が難しいプログラミング言語としても知られています。

特に、「メモリ」「ポインタ」といった概念はC言語を学ぶ上での鬼門となっており、苦戦する人も多いでしょう。

しかし、C言語ほど有名なプログラミング言語の場合は、インターネットの情報量や詳しい人も多いため、サポート体制は比較的整っています。


さらに、どうしてもC言語の習得が難しい場合は、C言語の派生でコードの簡易化に特化した「Golang」を習得するという選択肢もあります。

次に、WEBデザインやGUIなどのフロント側の部分を開発する場合はC言語以外が良いでしょう。

C言語はバックエンドやハードウェアなど、OSに近い部分で実力を発揮します。

その分、デザインでの開発はかなり不利になってしまいます。


そのため、フロント側はHTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド開発に特化した言語、バックエンドにはC言語を使うといったある程度の選定は必要です。

2. C言語エンジニアの年収


C言語を使うエンジニアの平均年収は469万円と言われています。

しかし、これは会社員としての年収でスキルや経験によって上下するでしょう。

さらに、実績を積んだ上でフリーランスになるとさらなる収入アップも見込めます。

3. まとめ


C言語は、汎用性の高さと拡張性の高さから、かなり将来性のあるプログラミング言語と言えます。

しかし、産業ロボットなどの機械からメタバースなどの最新技術まで携わっているため、学習する用途と目標はある程度決めておく必要があるでしょう。

さらに、習得のための壁も高い傾向にあるため、golangやjavaなど、C言語から派生したプログラミング言語から学ぶ方法もあります。


C言語はスキルアップのためにはかなり役立つプログラミング言語のため、やり方を工夫しながら学習しましょう。