仕事の関係でJavaを扱うことになったのですが、Javaに関しては全くの未経験ですので、今回からJavaについて学んでいこうかと思います。
【Java基礎】Java未経験から習得を目指す Eclipseお試し編
1. EclipseとJDKの準備完了
前回はJavaの開発環境の構築を進めました。
手順通りに進められていれば、JDKとEclipseのインストールが完了し、環境変数の設定や、必要に応じてEclipseの日本語化プラグインの導入などが完了しているはずです。
ここまでくれば基礎的な開発環境はすでに完成しているといってもいいラインであると思いますので、早速今回はEclipseを使用してJavaの開発、コーディングについてを学んでいきたいと思います。
2. まずはEclipseを起動してみる
兎にも角にも、Eclipseを起動してみるところから始めます。
起動すると、ワークスペースの設定画面に移りました。
今回はこのまま初期設定のワークスペースを使用してみようと思います。
後々別のアプリケーションの開発を行う際は分けたほうがよさそうな気配がします。
ワークスペースの設定後、起動ボタンを押すとEclipseが起動します。
色々と表示されますが、今回は「新規Javaプロジェクトを作成します」と書かれた項目を選択してみます。
選択すると、新規プロジェクトについての設定画面が表示されます。
2-1. 補足:プロジェクトとは?
プロジェクトとは、一通りのプログラムをひとまとめに管理するための単位です。
プログラムを構成するソースファイルやデータ類をそれぞれ部品のようなイメージで作り、部品をくみ上げて作られる1つのものをプロジェクトと呼びます。
まずはプロジェクト名です。今回はお試しなので「test」という名前にしてみます。
次にJREです。
2-2. 補足:JREとは?
JREとは、Java言語で開発されたソフトウェアを実行するために必要なソフトウェアのパッケージのことです。
オペレーティングシステム(OS)ごとに対応する版が配布されており、開発元の米オラクル(Oracle)社のWebサイトなどから誰でも自由に入手することができます。
様々なバージョンが存在しますが、今回は「JavaSE-20」を選択してみます。
その他の部分はまずはこのままで大丈夫かと思いますので、「完了」のボタンを押してプロジェクトの作成を完了します。
3. Eclipseのプロジェクト画面
これがEclipseのプロジェクト画面のようです。ここでプログラムの作成を進めていきます。
4. Hello Worldアプリケーションを作ってみる
今回は始めてJavaを使用するということで、プログラミングを学ぶ上で超初歩で定番の「Hello Worldアプリケーション」を作ってみたいと思います。
4-1. クラスの作成
Javaにおけるプログラムの開発においては、プログラムを「クラス」という単位で作成します。
「クラス」とは、アプリケーションの中で特定の役割を担うかたまりとなるものですし、Javaアプリとは複数のクラスの集合のような認識で大丈夫です。
クラスを作成するには、メニューバーから[ファイル]-[新規]-[クラス]を選択します。
クラスの設定画面を開いたら、「パッケージ」と書いてあるテキストボックスにパッケージ名を設定します。
今回は「com.test」という名前を設定します。
4-2. 補足:パッケージとは?
パッケージとは、クラスを分類するための入れ物のようなものです。
パッケージには命名規則があり、すべて小文字で、名称を省略せずに意味のある名前にすることがJavaでのプログラミングにおける基本的なルールとなっています。
また、パッケージの名前にはインターネットのドメインを逆順にしたものを付加しておくと、パッケージを一般に公開・配布することが可能になります。
続いて名前の設定を行います。今回は「Hello」という名前を設定します。
4-3. 補足:クラスの命名について
クラスの名前は、頭大文字のCamelCase形式(単語の区切りが大文字)で表すのが基本です。
先ほど、パッケージ名はすべて小文字で命名するというルールを説明しましたが、クラスの命名をCamelCase形式で統一しておくことで、先頭が大文字のものがクラスであると一目でわかりやすくなり、開発の効率化につながります。
続いて「どのメソッド・スタブを作成しますか?」という項目を設定します。
ここでは、「public static void main(String[] args)」の項目にチェックを入れて進めます。
「public static void main(String[] args)」は、「main」というブロック(メソッド)を生成するかどうかを指定します。mainメソッドは、プログラムを起動したときに最初に呼び出されるコードを表します。
入力できたら、「完了」ボタンをクリックします。
5. ソースコードを書いていく
クラスのコードの大枠が自動生成されていると思いますが、ここのコードを書き換えてみます。
以下のコードをクラスのソース内に記述してみてください。
// パッケージの宣言
package com.test;
// クラスの宣言
public class Hello {
// メソッドの宣言
public static void main(String[] args) {
// メソッドの処理
System.out.println("Hello World!!");
}
}
まずパッケージの宣言を行います。
コードの先頭部分の「package ~」の部分です。
次にクラスの宣言を行います。
「public class ~」の部分です。
「public」はクラスのアクセス修飾子で、どこからクラスにアクセスすることが可能かを表すものです。
今回はどこからでもアクセス可能な「public」を使用しています。「class」がクラスを生成する命令です。
次に、クラス内のメインのメソッドの宣言を行います。
といっても、先ほどの手順でクラスを作成している場合は、ここは自動で最初から生成されている部分になります。
クラス内に他のメソッドを追加したい場合はこの部分に更にメソッドを追加していく流れになります。
メソッドで行う実際の処理は、メソッドの「{}」で囲ったコードブロック内に記述していきます。
今回は「Hello World!!」の一文を一行のテキストとしてアウトプットする処理のみを記述しています。
6. 実行してみる
コードを一旦保存したら、左側のパッケージエクスプローラーから「Hello.java」を右クリックして「実行」のメニューを選択します。
そこから「Javaアプリケーション」を選択してみましょう。
実行すると、画面下のコンソールに文字が表示されているのが確認できました。これで完成です。
7. まとめ
今回はEclipseを触ってみながらJavaでかなり単純な「Hello Worldアプリケーション」を作ってみました。
次回はもっとコードを書いて、別のものを作ってみたいと思いますのでよろしくお願いします。