タスク管理ツール、Redmineの使い方

Redmine(レッドマイン)とはオープンソースで公開されているプロジェクト管理ツールのことです。

プロジェクト管理ツールとは、チームで作業する場合の進捗状況やスケジュールを管理することを目的としており、システム開発などエンジニアの仕事においては必須のツールであります。

今は様々なプロジェクト管理ツールが存在していますが、数あるツールの中でもRedmineはオープンソースで自由度が高いという特徴を持っています。

Redmineはフランス人であるJean-Philippe Lang氏によって開発され、2006年に最初のバージョンがリリースされた、かなり歴史の古いプロジェクト管理ツールです。

オープンソースであるためGitHub上でソースコードが公開されており、様々なエンジニアが開発に参画していますしていることから、GitHubでは細かいアップデートが頻繁に行われています。

また、Redmineはオープンソースソフトウェアであるため、全ての機能を無料で使うことが可能です。

個人利用としてプロジェクト管理ツールを使いたい場合にも心強いと言えるでしょう。

1. Redmineを使うメリット

本章では、Redmineを使うことでどのようなメリットがあるのかについて解説して行きます。


オープンソースである

上記でも少し開設したように、Redmineの大きな特徴としてオープンソースであることがあり、これは無料で全機能を利用できることを意味しています。

多くのプロジェクト管理ツールでは月額料金がかかる中で、無料でツールを利用できるということは大きなメリットであると言えます。

また、プラグインもかなり充実しているので、よりカスタマイズして使い勝手をさらに良くしています。


Webベースでの管理体制

Redmineは、デバイスにアプリをインストールする必要がありません。

ブラウザ上で使用するWebベースの管理ツールであるため、余計なツールをインストールする必要もありません。

ブラウザ上で操作するため、同時に多数のユーザーが編集を行える点もメリットです。


チケットという概念を使ったタスク管理

Redmineの特徴として「チケット」という概念を利用したタスク管理体制が存在します。

チケットを発行することでタスクをプロジェクトメンバーに割り振ることができ、タスクの詳しい内容も付加することが可能です。


バージョン管理システムとの連携

Redmineの特徴としてバージョン管理システムと連携できる部分も大きなメリットです。

有名なSubversionやGitとの連携ができるようになっており、チーム内でのソースコードの共有を簡単に行えることは、作業の効率化を図るうえで大きなメリットです。

2. Redmineを使うデメリット

Redmineの評判として使いにくいというレビューが多く存在します。

実際にRedmineを使っているユーザーから

・サーバへのインストールが必要なためインストール手順が複雑

・オープンソースゆえにサポート体制が不十分

・トラッカーやバージョンなど独自の概念が分かりづらい

・ブラウザベースのUIに馴染めない


というコメントが挙がっています。

しかし、そこまで大きな問題ではありませんし、無料のオープンソースで使えるという大きなメリットを考えれば、そのような懸念は大きく気にならないとも言えます。

どうしても使い勝手が悪く感じてしまう場合は、プラグインを上手く使えばプロジェクトに合うように機能追加などを行うこともできます。

3. Redmineの基本的な用語


チケット

上記でも解説したように、Redmineにおける重要な概念に「チケット」と呼ばれる概念が存在します。

チケットとは、Redmine上でタスク1件を管理するために使われるもので、行うべき作業や修正すべきバグなど1件ごとに対応して登録されます。

チケットでは、タスクの内容・優先度・担当者・納期・進捗状況などの情報が登録でき、タスクの進行とともに、それらの各情報を更新することで、Redmine上で進捗状況を共有することができます。

Redmineではプロジェクトリーダーがこのチケットを発行し、各担当者に割り振ることでプロジェクト内のタスクを管理することになります。

もちろん各担当者が個別にチケットを発行し、各々の作業内容や見つけたバグ内容を見える化するような使い方も可能です。


トラッカー

チケットについて語るうえで最も重要な概念に「トラッカー」と呼ばれる概念が存在します。

トラッカーはチケットの大分類を表しており、チケットがどのような性質を持つタスクであるかを分かりやすく分類する役割を持っています。

ただし、単にチケットを分類するだけでなく、チケットの性質である「フィールド」や「ワークフロー」も変えることができてしまいます。


フィールドは、チケット作成や編集時に入力できる項目を表しています。

フィールドの構成を変更することで、トラッカーごとに入力が必要な項目を表示させ、不要な項目を非表示にする事が可能となります。


ワークフローは、チケットのステータスがどのように遷移していくかを決めるルールのこkとを指し、例えばバグを表すトラッカーであれば、調査中→対策検討→効果確認→修正完了、のようなステータス遷移を独自で設定することが可能となります。

また、ワークフローにはメンバーの役割を表す「ロール」ごとに設定することができ、担当者は「進行中」のステータスを変更することができなくても、管理者は「進行中」から「対応完了」に変更することができます。


トラッカーはデフォルトでは、「バグ」「機能」「サポート」の3種類ですが、管理者権限を持つユーザーであれば新しく作ることが可能です。


チケット管理

Redmineでタスクを追加したい場合は、まずはチケットの発行を行います。

チケットの発行を行うためには、Redmineのホームから自分の担当するプロジェクトへ移動します。

プロジェクトページに移動できたら、「新しいチケット」のボタンを選択し、必要な入力項目を設定したうえで作成ボタンを押せば完了です。


設定する項目として、必須なものは「トラッカー」「題名」「ステータス」「担当者」「開始日/期日」があり、項目によっては後から編集することができない項目もあるので、注意しながら進めていきましょう。

4. まとめ

今回はタスク管理システムで無料で使うことのできるRedmineについて解説していきました。

システム開発を複数人で行う場合は、誰が何のタスクを持っているのか、いつまでに終わらせるべきなのか、などの具体的な管理方法が必要となってくるので、タスク管理システムは必須となります。


Redmine以外のタスク管理システムも存在しますが、無料で使える+導入しているプロジェクトが多い、のでとりあえずRedmineの使い方を覚えておけば、他のタスク管理システムに切り替わったとしても、すぐに対応できると思います。

少数若しくは個人で作業をされている方であっても、何のタスクが残っていて、何が終わっているのか、などを把握しながら進めていくほうが生産性や効率が上昇するので、是非使ってみてください。

今回は触りの部分しか紹介しませんでしたが、今後は具体的な使い方などについても解説していこうと思います。

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