Microsoft Azureについてまとめてみた

・Microsoft Azureは聞いた事あるけど、実際どんなものなのか使ったこと無い

・プログラミングに興味がある人じゃないと使うことが無い


と、機会がないと触れることが無いので、Azureとはどんなものかをまとめてみました。

1. Microsoft Azureの概要


Microsoftが提供するクラウドサービスで、サーバやネットワークなどのITインフラをクラウド上で提供するサービスです。

加えて、IoTやブロックチェーン、人工知能の機械学習、データ分析など、様々な開発業務をクラウド上で行うためのプラットフォームも提供しています。

2. Microsoft Azureの仕組みと特徴


1.仕組み

Azure・AWSなどのクラウドサービスは、利用した分だけ課金される従量課金制です。

サーバやネットワークといったITインフラや、開発プラットフォームなどの必要な機能を自由に組み合わせて利用します。

Azureでは、IaaSやPaaSのサービスが充実しています。


・IaaS(Infrastructure as a Service)→サーバのハードウェアリソース(CPU、メモリ、ストレージ)やネットワークなどのITインフラを、インターネット経由で提供するサービス。

・PaaS(Platform as a Service)→アプリケーションが稼働するためのプラットフォームを、インターネット経由で提供するサービス。


Azureのサービスは、すべてクラウド上で展開されているため、ユーザは必要なサービスを選択し、デバイス上で利用する仕組みとなっています。

2.特徴

Azureの特徴は、全てのサービスがクラウド上で展開されています。

また、サーバなどの設備を必要としないので、コンピュータさえあれば、インターネット経由でどこでも利用可能です。

また、サーバ購入費やデータセンター利用費などのコストを削減できるので、コストダウンが望めます。


仕組みでも記述した通り、従量課金制ですが、無料で利用できる部分もあり、あまり資金がない企業でも手軽に導入可能です。

Azure無料アカウントは、最初の30日に利用できる2万円分のクレジットと、一部サービスの12ヶ月無料アクセスがついてきます。

他には、毎月の送信データ転送5GBまで無料など、常時無料で利用できるサービスもあります。


万が一、トラブルが起きた場合でも、他のクラウドサービスと違う点もあります。

例えば、AWSの場合、準拠法・管轄裁判所はアメリカになりますが、Azureの場合は、準拠法・管轄裁判所は日本になります。

3. Azureを利用するメリット


1.支払方法

Azureを提供するMicrosoftの本社はアメリカですが、毎月の使用料は日本円ベースで支払えます。

米ドルベースだと、為替の影響を受ける可能性がありますが、日本円ベースだと為替の影響を受けないので、日本企業にとってはメリットです。

但し、支払方法はクレジット決済のみです。口座引落や銀行振込には対応していません。

2.既存サービスとの連携や移行がスムーズ

MicrosoftはWordやExcelといった、いわゆるOfficeを提供していますが、クラウド型サービスのOffice365やSharePointといったアプリケーションとの連携や移行がスムーズに行えます。

補足として、Office365には「Azure AD」というものがあり、Microsoftが提供するアクセスやIDを管理するサービスです。

このようにOffice365はAzure上で機能しているので、Office365を利用しているのであれば、必然的にAzureを使用していることになります。

3.Windows系のオンプレミスサーバーとの親和性が高い

MicrosoftといえばWindows、パソコンだけでなく、オンプレミスサーバーのなかにも、Windowsを採用しているサーバーは多いです。

そのため、Windows系のオンプレミスサーバーとの親和性が高いことも、メリットとしてあげられます。

また、Azure stackを利用することで、Microsoft Azureだけでなく、IaaSやPaaSなどの機能をオンプレミスで動かすことが出来ます。

4. Azureの主なサービス


1.Azure AI

会話型のAIや機械学習などのカスタマイズが可能な最新のAIツールです。


以下のサービスを利用することで、機械学習モデルの構築やトレーニング・デプロイ、膨大なドキュメントやイメージの分析、Botサービスの作成が簡単に行えます。

 ・Azure Machine Learning

 ・Azure Databricks

 ・ONNX

 ・Azure Search

 ・Form recognizer

 ・Cognitive Services

 ・Azure Bot Service

2.DevOpsサービス

開発と運用を効率的に行うためのプラットフォーム・サービス群です。効率的かつ迅速的なソフトウェア開発を協力にサポートします。

Azureでは以下のDevOpsサービスが含まれます。

 ・Azure DevOps

 ・Azure Pipelines

 ・Azure Boards

 ・Azure Artifacts

 ・Azure Repos

 ・Azure Test Plans

 ・Azure Monitor

3.Azure Active Directory

Azure Active Directoryは、安全性の高いアクセスと包括的なIDの保護ができるプラットフォームです。

シングルサインオンや、開発ツールを利用したIDとアプリ・サービスの統合などが実現できます。


Active Directoryとは、Microsoftによって開発されたユーザ・コンピュータ管理の仕組みです。

従来のオンプレミス環境でも利用されることが多く、クラウドサービスとの混合環境でも安全性を確保し、シングルサインオンを実現します。

4.Strageサービス

仮想マシンに必要なストレージの確保や、データ移行の際に利用するサービスです。

「仮想マシンのためのストレージを確保したい」

「安全性の高いクラウド上のファイル共有が必要」

「仮想マシンのバックアップを取りたい」

といった、ユーザーニーズに応えるためのサービスが提供されています。


Azureでは以下のサービスが提供されています。

 ・Azure Backup

 ・Avere vFXT for Azure

 ・Managed Disks

 ・File Storage

 ・Disk Strage

5.Webサービス

Webアプリケーションを効率的に開発し、スケーリングすることができるサービス群です。

手軽にクラウドアプリや検索サービスを作成するためのサービスが提供されています。

Azureでは、以下のサービスが提供されています。

 ・App Service

 ・Azure Maps

 ・Content Delivery Network

 ・Azure Search

 ・Web Apps

 ・API Apps

6.コンピューティングサービス

仮想マシンのプロビジョニングや、アプリのコンテナ化を行うためのサービス群です。

仮想マシンを必要に応じてスケーリングでき、コンテナ化されたアプリケーションの開発や管理が統合されたツールを利用することが可能です。

Azureでは、以下のサービスが提供されています。

 ・Azure Kubernetes Service

 ・Container Instances

 ・Virtual Machines

 ・Azure Service Fabric

 ・Azure Functions

 ・Batch

7.セキュリティサービス

いち早く分析や調査をすることで、脆弱性を発見する、万が一攻撃を受

5. まとめ


Azureは、Microsoftが提供するクラウドサービスで、IaaSやPaaSといったITインフラ、プラットフォームをクラウド上で提供しています。

仮想マシンや機械学習ツールなどのサービスが提供されており、様々なサービスをインターネット経由で利用できます。

既存サービス(Office365やSharePoint)との連携やオンプレミス環境からクラウド環境への移行もスムーズに行うことができ、日本円ベースの支払いに対応しているところも魅力です。


企業だけでなく個人でも出来ることは多いです。

実際に個人で、環境を構築しソフトウェアやアプリを開発している方も見受けられます。

年代も幅広く、中高生から現役PGの方もよく使われています。

この機会に是非、一度触れてみるのもいいかもしれません。


Azureのインストール方法は、「Azure インストール」で検索したら、一番上に出てきます。

ホームページで、無料版でできる範囲、使えるサービスなどの説明がされています。

利用するにはMicrosoftアカウントが必要となります。

● 参考までに ●

Microsoft主催のDeveloper向けの競技大会・発表会もよく開催されております。

最近、作者がお見掛けしたのは、中高生の方向けの発表会が多い印象ですが、YouTube配信もしているので、色々な開発・制作をされていて、勉強になります。