こちらでは、CCNAの資格取得へ向けた情報を記載いたします。
【初心者向け】CCNA基礎 16章
1. ルータの初期化について
現時点でルータに設定されているものを全て削除して、また1から設定を行いたい場合は、初期化をする必要があります。
初期化の手順は、以下となります。
1:NVRAM上のstartup-configを削除する
2:再起動する
そのため、まずは特権EXECモードまで行き「#erase startup-config」と入力し、コマンドを実行します。
また、再起動をするためには、同じく特権EXECモード「#reload」と入力し、コマンドを実行することで可能になります。
ちなみに、runnning-configを削除するようなコマンドは存在しないため、ルータを初期化ためには、必ずstarduo-configを削除してから再起動する必要があります。
2. エラーメッセージについて
Cisco IOSには様々な種類のコマンドが存在していますが、それ故にまだコマンド入力自体に慣れていないうちは、スペルミスなどの入力ミスなどをすることもあるかと思います。
その場合は、Cisco ISOがエラーメッセージにてその旨を教えてくれます。
今回はそのエラーメッセージについてご紹介・解説していきます。
2-1. モード誤り/スペル誤りのメッセージ
まずは、入力するモードが間違っている場合やスペルが間違っている際に出るメッセージです。
これらの誤りがあった場合は「% Invalid input datected at '^' marker.」というメッセージが表示されます。
また、間違っている箇所に「^」が付くので、その点を踏まえて確認してみると良いでしょう。
ちなみに、「Invalid」とは「無効」という意味を持っています。
2-2. コマンドが不完全だった場合のメッセージ
Cisco IOSで実行するコマンドには、1つの単語で実行可能なものもあれば、複数の単語を組み合わせて指定する値を半角スペースで区切って実行するものもあります。
そのため、入力したコマンドの内容(単語)が足りていない場合も、同様にエラーが出てしまいます。
この様に、入力したコマンドが途中までは正しいが、その後に続く単語や設定値などのオプション部分が足りていない場合は「% Incomplete command.」というメッセージが表示されます。
2-3. 文字が短すぎる場合のメッセージ
Cisco IOSでは、コマンドの一部を省略することが可能です。
例えば「configure」を「conf」という様に省略する方法がそれにあたります。
しかし、この文字が短すぎる(少なすぎる)と同じ文字で始まる様な他のコマンドと区別が出来なくなってしまうため、やはりここでもエラーが出てしまいます。
この場合は「% Ambiguous command.」というメッセージが表示されます。
ちなみに「Ambiguous」は「曖昧」という意味を持っています。
3. コマンド入力補助の機能
先程も記載していた様に、Cisco IOSには多種多様なコマンドが存在しています。
そのため、全てを覚えるのは容易ではありませんし、実際にコマンド入力の際に、一部のオプションを忘れてしまうことなどがあると思います。
そんな時に役立つのが、Cisco IOSのコマンド入力補助機能です。
この機能があることで、コマンドを忘れたり、入力自体の手間を省くことが可能になります。
3-1. ヘルプ機能について
コマンド自体を忘れてしまったり、オプション部分を忘れてしまった場合は、「?」と入力することで、コマンド一覧を表示してくれる機能があります。
それがこの「ヘルプ機能」となります。
この「?」を入力すると、そのモードで実行可能なコマンドの一覧が、アルファベット順で表示されるので、それを参考にして入力することが出来ます。
また、このヘルプ機能は、コマンドを入力している途中でも実行が可能です。
その場合には、指定した文字の後に続けて実行出来るコマンド一覧を表示してくれます。
この様に、コマンドに続く単語や設定値など、オプションを後ろに着けるタイプのコマンドだった場合は、次に何を指定すべきなのかもこの「?」を利用することで一覧表示してくれます。
例えば、「configure」の後ろに半角スペースを入力して、その後に「?」を入力すれば、configureの後につける事が可能なオプション一覧を表示してくれます。
3-2. 省略機能について
コマンドを入力する際に、そのコマンドを全て入力しなくても、この「省略機能」を使うことで、コマンドの一部を入力するだけで実行出来る様になっています。
例えば、「configue terminal」を省略する場合は「configure」の部分を「conf」とし、「terminal」の部分を「t」とした「conf t」と入力することが出来ます。
また、「show running-config」についても「show run」の様に省略して実行することが出来ます。
ただし、先程も記述していた様に、コマンドの省略については、実行可能なコマンドやパラメータの候補が1つだけに絞られている場合にのみ可能となっています。
この条件が満たされていない場合は、先程も登場した「% Ambiguous command」が表示されます。
この様に、よく使われるコマンドについては、省略した形で覚えてしまえば、素早く入力を行うことが出来て入力椅子も減らすことが可能になります。
3-3. 補完機能について
コマンドの最初の数文字を入力してTabキーを押下すると後ろに続く部分を補完してくれる機能があります。
ただし、こちらもまた先程と同様にコマンドの候補が1つに絞られている場合にのみ利用することが可能になっています。
3-4. 履歴機能について
過去に実行したコマンドは、履歴として一時的に保存されています。
そのため、キーボードの「↑キー」か「Ctrl+P」を押下することで過去に実行したことがあるコマンドから、直前に実行したコマンドへ先送り表示をさせることが可能です。
4. まとめ
お疲れ様でした。 ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は便利機能についての紹介だったので、頭の片隅にでも入れておいていただけると後々に役立つかなと思います。
次回は、Ciscoルータの基本設定ついてまとめていきます。