【入門編】SQLserverでできることとは?

SQL Server(エスキューエルサーバー)は正式名称「Microsoft SQL Server」と呼ばれます。

Microsoft SQL Server とは、エクセルやワードなどを提供しているマイクロソフトが開発している、リレーショナルデータベース管理システム (RDMS) です。

簡単にいうとマイクロソフトのデータベース製品ということです。

Macでも使えないことはないですが、Microsoft SQL ServerはWindows環境でとても使いやすく、人気が高いデータベースです。

特徴としては「Microsoft SQL Server Management Studio」という管理ツールがあることで、Microsoft SQL Server Management StudioはSQL Server の設定、管理、開発等を行うことが出来ます。

Microsoft SQL Serverでクエリーを書くには、「T-SQL (Transact-SQL)」という SQL 言語を使用します。

1. Microsoft SQL Server以外のデータベースとは?

データを管理するためのデータベースは、今回紹介するMicrosoft SQL Server 以外にも様々な物が存在します。

本章では、代表的なデータベースを幾つか紹介していきます。


MySQL

MySQL(マイエスキューエル)は、Oracle社が開発・運用しているリレーショナル型データベースです。

特徴としては、

①世界一のシェアを持つオープンソースのデータベース

②処理能力が速い

③Webアプリケーションとの親和性が高い

の3つが挙げられます。


Oracle Database

Oracle Database(オラクルデータベース)は、こちらもOracle社が開発した世界初のリレーショナル型データベースです。

特徴としては

①ネットワーク用・大規模システム用に最適

②法人が使用しているリレーショナル型データベースでは世界一のシェア

の2つが挙げられます。


DB2

DB2(デービーツー)は、IBMが開発したリレーショナル型ネットワーク用データベースです。

特徴としては

①Windowsなどのプラットフォームにも対応している

②Java Database Connectivityなどのアプリケーションに対応している

③法人が使用しているリレーショナル型データベースではOracleとならぶ人気がある

の3点があります。


SQLite

SQLite(エスキューライト)は、パブリックドメイン(著作物や発明の知的財産権を放棄したライセンス形態)のリレーショナル型データベースです。

特徴としては

①オープンソースのデータベース

②比較的動作が早い

③SQLiteだけの単独アプリケーションとして動作可能

④その他アプリケーションに組み込み可能

の4点があります。

pythonフレームワークのdjangoには標準でSQLiteがインストールされています。


PostgreSQL

PostgreSQL(ポスグレエスキューエル)は、リレーショナル型データベースです。

特徴としては

①オープンソースのデータベース

②Unix系に対応している

③CやC++、Java、Pythonなど、様々な言語に対応している

④全体のバランスが良い

の4つが挙げられます。


MongoDB

MongoDB(モンゴデービー)は、MySQLやOracleなどのリレーショナル型データベースとは異なり、ドキュメント指向型データベースです。

ドキュメント型データベースとは、自由な形式でデータを保存することができるデータベースのことをいいます。

特徴としては

①オープンソースのデータベース

②運用コストが安価

③Javascriptとの相性が良い

の3点です。

2. SQL serverのエディションについて

SQLserverには、多くのエディションがあります。

エディションとは、製品のバージョンの事を指します。

主なエディションはStandard、Enterprise、Expressなどで、どのエディションを選択するかで、それぞれ特徴が異なります。


①Enterprise

有料版の一つで、主に中〜大規模開発向けのエディションです。

standardやecpressに存在する機能制限は一切受けず、OSの最大容量までCPUやメモリの搭載ができます。


②Standard

有料版の一つで小〜中規模開発向けのエディションです。

OSがサポートする最大容量まで、メモリの搭載ができます。

Enterpriseのワンランク下のエディションなので、利用料金は安価です。


③Express

無償で使用できる小規模向けのエディションです。Microsoftのサイトからダウンロードし使用できます。

CPUは1個まで、メモリも1GBまでなどと機能や設定に制限が多いです。

主に、SQL Serverの学習を進めたい方などが勉強目的で利用するケースが多いです。

2-1. メリット

①Windowsとの相性が良いので便利

SQL ServerはMicrosoft社が提供している製品なので、Windowsとの相性が良いのがメリットといえます。

Windows ServerやMicrosoftの開発言語との相性が良いので、windowsユーザーにとっては多くのメリットを得られます。


②情報が膨大で調べやすい

わからない事をWebで検索すると、SQL Serverは他のデータベース製品と違いすぐ情報が出てきます。

自分の知りたい情報がすぐに出てくるのもSQL Serverのメリットです。


③SQL Server Management Studioで管理できる

上記でも少し開設したように、SQL Serverにはデータベースを管理するツール「SQL Server Management Studio」があり、非常に便利です。

特別なコマンドを使用しなくても、「SQL Server Management Studio」を使用することで、GUIの操作を行うことができます。

また、DBに慣れていない人でも扱いやすいというのも、1つのメリットです。

2-2. デメリット

①T-SQLのクセが強い

SQL Serverは「T-SQL」というSQL Server向けに拡張されたSQLを使い、データベースの操作を行います。

通常のSQLよりクセが少し強いので、慣れるまでに少し時間がかかると思います。


②バージョンが変わりやすい

これは、SQL Serverだけに限ったことではありませんが、SQL Serverは数年ごとにバージョンが変わります。

・SQL Server 2014

・SQL Server 2016

・SQL Server 2017

・SQL Server 2019

上記のように、約2年ごとにバージョンが変わってきているのです。

最新のバージョンを導入したり、更新を行う際に、既存システムに影響が出ないかなどの調査を行う手間が発生します。

3. まとめ

今回はリレーショナルデータベースの1つである、SQL Server について解説していきました。

世界的に見ても多くのシェアを獲得しているデータベースなので、興味のある方は触ってみると今後のキャリアに活きてくると思います。

SQL Server だけでなくその他の言語についても興味のある方は是非触ってみてください!