フロントエンドとバックエンドの違いとそれぞれのキャリアステップ

WebサイトやWebアプリケーションを開発する際には、フロントエンドとバックエンドという2つの領域があります。

フロントエンドとバックエンドの違いを理解することは、Web開発の基礎知識となります。

では、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアは、それぞれの領域において、どのような仕事を行い、どのようなキャリアステップを踏めばば良いのでしょうか?


この記事では、フロントエンドとバックエンドの違いと、それぞれのエンジニアの仕事とキャリアステップについて紹介します。

1. フロントエンドエンジニアとは


フロントエンドとは、ユーザーが直接見たり操作したりする部分で、HTMLやCSSやJavaScriptなどの言語やフレームワークを用いて作られます。

1-1. 仕事内容

フロントエンドエンジニアの仕事内容は、以下のようなものがあります。

・UI/UXデザインの実装

ユーザーが見たり操作したりする画面やインターフェースを、デザインや仕様に基づいてコーディングすることです。

HTMLやCSSやJavaScriptなどの言語や、ReactやVueなどのフレームワークを用いて、レスポンシブやアクセシブルなWebページやWebアプリケーションを作成します。

・フロントエンドのロジックの開発

ユーザーの入力や操作に応じて、フロントエンドの動作や機能を実現することです。

JavaScriptやTypeScriptなどの言語や、AngularやNext.jsなどのフレームワークを用いて、フロントエンドのロジックや状態管理を開発します。

・フロントエンドとバックエンドの連携

フロントエンドとバックエンドがデータや機能をやり取りするための仕組みを実装することです。

REST APIやGraphQL APIなどの形式やルールに従って、フロントエンドからバックエンドにリクエストを送信し、レスポンスを受け取ります。

また、AjaxやFetch APIなどの技術や、AxiosやApollo Clientなどのライブラリを用いて、非同期や非同期通信を行います。

・フロントエンドのテストやデバッグ

フロントエンドの動作や機能、品質やパフォーマンスを検証することです。

JestやCypressなどのツールや、Chrome DevToolsやFirefox DevToolsなどのブラウザの開発者ツールを用いて、フロントエンドのテストやデバッグを行います。

1-2. キャリアステップ

フロントエンドエンジニアのキャリアステップは、以下のようなものがあります。

・ジュニアフロントエンドエンジニア

フロントエンドの基礎知識やスキルを身につけ、簡単なWebページやWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

HTMLやCSSやJavaScriptなどの言語や、BootstrapやjQueryなどのライブラリの使い方を学びます。

また、GitやGitHubなどのバージョン管理ツールや、SlackやTrelloなどのコミュニケーションツールや、タスク管理ツールの使い方を学びます。

・ミドルフロントエンドエンジニア

フロントエンドの応用知識やスキルを身につけ、複雑なWebページやWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

ReactやVueなどのフレームワークや、TypeScriptやSassなどの言語の使い方を学びます。

また、REST  APIやGraphQL APIなどのAPIの仕様や使い方を学びます。

さらに、JestやCypressなどのテストツールや、WebpackやBabelなどのビルドツールや、ESLintやPrettierなどのコード品質ツールの使い方を学びます。

・シニアフロントエンドエンジニア

フロントエンドの高度な知識やスキルを身につけ、大規模なWebページやWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

AngularやNext.jsなどのフレームワークや、GraphQLやTypeScriptなどの言語の使い方を習得します。

また、フロントエンドのアーキテクチャやパターンやベストプラクティスを理解し、フロントエンドの設計や開発を行います。

さらに、フロントエンドのパフォーマンスやセキュリティやアクセシビリティなどの最適化や改善を行います。

2. バックエンドエンジニアとは


バックエンドとは、ユーザーから見えない部分で、サーバーやデータベースなどのシステムや、PHPやRubyやPythonなどの言語やフレームワークを用いて作られます。

フロントエンドとバックエンドは、APIと呼ばれる仕組みで連携し、WebサイトやWebアプリケーションの機能を実現します。

2-1. 仕事内容

バックエンドエンジニアの仕事内容は、以下のようなものがあります。

・サーバーサイドのロジックの開発

ユーザーのリクエストに応じて、サーバーサイドの動作や機能を実現することです。

PHPやRubyやPythonなどの言語や、LaravelやRailsやDjangoなどのフレームワークを用いて、サーバーサイドのロジックやビジネスロジックを開発します。

・データベースの設計と操作

ユーザーのデータや情報を保存や管理するための仕組みを作ることです。

MySQLやPostgreSQLやMongoDBなどのデータベースや、SQLやNoSQLなどの言語や、ORMやODMなどのライブラリを用いて、データベースの設計や操作を行います。

・APIの設計と開発

フロントエンドとバックエンドがデータや機能をやり取りするための仕組みを作ることです。

REST APIやGraphQL APIなどの形式やルールを決めて、バックエンドからフロントエンドにレスポンスを返すことです。

ExpressやFlaskやSinatraなどのツールや、SwaggerやPostmanなどのツールを用いて、APIの設計や開発を行います。

・バックエンドのテストやデバッグ

バックエンドの動作や機能、品質やパフォーマンスを検証することです。

PHPUnitやRSpecやPytestなどのツールや、PostmanやCurlなどのツールを用いて、バックエンドのテストやデバッグを行います。

2-2. キャリアステップ

バックエンドエンジニアのキャリアステップは、以下のようなものがあります。

・ジュニアバックエンドエンジニア

バックエンドの基礎知識やスキルを身につけ、簡単なWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

PHPやRubyやPythonなどの言語や、MySQLやPostgreSQLなどのデータベースの使い方を学びます。

また、GitやGitHubなどのバージョン管理ツールや、SlackやTrelloなどのコミュニケーションツールや、タスク管理ツールの使い方を学びます。

・ミドルバックエンドエンジニア

バックエンドの応用知識やスキルを身につけ、複雑なWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

LaravelやRailsやDjangoなどのフレームワークや、MongoDBやRedisなどのデータベースの使い方を学びます。

また、REST APIやGraphQL APIなどのAPIの仕様や使い方を学びます。

さらに、PHPUnitやRSpecやPytestなどのテストツールや、DockerやAWSなどのデプロイツールや、CircleCIやTravis CIなどのCI/CDツールの使い方を学びます。

・シニアバックエンドエンジニア

バックエンドの高度な知識やスキルを身につけ、大規模なWebアプリケーションの開発を行うことができるエンジニアです。

Node.jsやGoなどの言語や、KubernetesやTerraformなどのツールの使い方を習得します。

また、バックエンドのアーキテクチャやパターンやベストプラクティスを理解し、バックエンドの設計や開発を行います。

さらに、バックエンドのパフォーマンスやセキュリティやスケーラビリティなどの最適化や改善を行います。

3. まとめ


この記事では、フロントエンドとバックエンドの違いと、それぞれのエンジニアの仕事とキャリアについて紹介しました。

フロントエンドとバックエンドの違いを理解することは、Web開発の基礎知識となります。

また、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの仕事とキャリアを知ることは、自分の適性や目標を見つけるための参考となります。


Web開発に興味のある方は、ぜひこの記事で紹介した内容を深く学んでみてください。