【PHP】基本のまとめ | 初心者向け

プログラミング言語のPHPについて、簡単にまとめてみました。

初心者向けの、基本的な内容になっています。

ぜひ最後までお読みください!

1. PHPとは


PHPには、以下のような特徴があります。

・サーバーサイドのスクリプト言語

・オープンソースのソフトウェア
(ソースコードを無償で公開、再使用、改変、再配布することが可能)で、無料でダウンロードして使用できる

・動的型付け言語で、データ型の宣言がいらない(Javaは静的型付け言語)

・フレームワークが充実している

・Web開発に特化している

1-1. PHPファイル

PHPファイルには、以下のような特徴があります。

・テキスト、HTML、CSS、JavaScript、PHPコードを含めることができる

・スクリプトはサーバー上で実行され、プレーンHTMLとしてブラウザに返される

・拡張子は『 .php 』

・HTMLでは決まったテキストしか表示できないが、PHPはユーザーや状況に応じて表示するテキストを柔軟に変更できる

2. 基本構文


PHPの基本構文です。

PHPを記述するときは、<code><?php</code>で始まり、<code>?></code>で終わるようにします。

コメントは3種類あります。

<!DOCTYPE html>
<html>
<body>

<?php

// これは1行のコメントです

# これも1行のコメントです

/*
これは複数行のコメントブロックです
複数にまたがる行です
*/

?>

</html>
</body>

2-1. 変数宣言

変数宣言は、以下のようなルールに従っておこないましょう。

・<code>$</code>で始める

・変数名は、文字またはアンダースコアで始める(数字から始めるのはNG)

・変数名は、英数字とアンダースコア (Az、0 ~ 9、および _) を含めることができる

【 変数宣言の例(test.php) 】

<!DOCTYPE html>
<html>
<body>

<?php

$message = ‘こんにちは。私はWebエンジニアです。’
$age = 28;

?>

</html>
</body>

2-2. 変数名が2語以上の場合

変数名が2語以上になる場合、キャメルケースで書くと良いでしょう。(例:myAge)

プロジェクトによっては、スネークケースを使用する場合もあるかもしれません。(例:my_age)

どちらを使用するか迷った場合は、事前にプロジェクトの管理者に確認しておくと良いかもしれません。

3. 出力


<code>echo</code>または<code>print</code>を使用します。

【 出力の例(test.php) 】

<!DOCTYPE html>
<html>
<body>

<?php

$message = ‘こんにちは。お元気ですか?’;

echo $message; // こんにちは。お元気ですか?
print  $message; // こんにちは。お元気ですか?

?>

</html>
</body>

3-1. echoとprintの違い

echoとprintには以下のような違いがあります。

・echo:戻り値がない。引数が複数でもOK。

・print:戻り値は1。引数は1つのみ許可される。


一般的には、echoが使われることが多いようです。
詳しくは以下の公式リファレンスを確認してください。

・echo:https://www.php.net/echo

・print:https://www.php.net/print

4. データ型


PHPは動的型付け言語なので、Javaのようにわざわざデータ型を指定して変数宣言をする必要はありません。

しかし、内部では以下のようなデータ型を持ちます。

・string:文字列
・int:整数
・float(double):浮動少数点数
・bool:真偽値
・array:配列
・object:オブジェクト
・null:意味のある情報を持たないことを表す
・resource:外部リソースへの参照を保持する


データ型によってできることが異なるので注意しましょう。

5. 文字列の連結


「 . 」(ドット)を使用して、文字列を連結できます。

文字列同士・変数と文字列・変数同士の連結ができます。

<?php

$lang = ‘PHP’;
echo $lang.’入門’; // PHP入門

$lvl = ‘応用’;
echo $lang.$lvl; // PHP応用

?>

5-1. .=を使用した文字列連結

「 .= 」(ドット イコール)を使用すると、変数と文字列の連結を少し省略して記述できます。

<?php

$userName = ‘山田’;
$userName .= ‘太郎’; // $userName = $userName.’太郎’;と同じ意味

echo $userName; // 山田太郎

?>

6. 変数展開


「 ” 」(ダブルクォーテーション)で文字列を囲み、さらに中の変数を{ }で囲んだ場合、その部分が変数に入っている値で置き換えられます。

※「 ‘ 」(シングルクォーテーション)だと置き換えられないので注意してください。

<?php

$userName = ‘花子’

echo “ようこそ、{$userName}さん!”;  // ようこそ、花子さん!
echo ‘ようこそ、{$userName}さん!’;  // ようこそ、{$userName}さん!

?>

6-1. シングルクォーテーションとダブルクォーテーションの使い分け

文字列の囲い方には2つの方法があります。

それぞれ以下のような違いがあります。

・シングルクォーテーション:
変数をそのまま文字として認識する

・ダブルクォーテーション:
変数や特殊文字に対して、エスケープ処理をして認識する

変数展開時の挙動の違いについては先ほど解説しましたが、特殊文字を使用した場合は以下のようになります。

<?php

echo 'あ\nい'; // あ\nい
echo "あ\nい"; // あ い

?>

そのため、シングルクォーテーションを使用した方がダブルクォーテーションを使用するより少し処理が早くなります。

変数展開やエスケープ処理が必要な場合はダブルクォーテーション、そうでない場合はシングルクォーテーションを使用すると良いでしょう。


詳しくは以下の公式リファレンスを確認してください。

https://www.php.net/manual/en/language.types.string.php

7. おわりに


今回はプログラミング言語のPHPについて、基本的な内容を解説しました。

次回は配列と繰り返し処理について詳しくまとめたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

参考記事

https://www.php.net/manual/ja/

https://www.w3schools.com/php/default.asp

https://www.javadrive.jp/php/#section_string