【図解】初心者向けファイルシステムの基礎知識〜仕組み, OSとの関係, アクセス権との連携〜
Linuxファイルシステムとは、コンピュータ上でデータを格納し、組織化するための仕組みです。
ファイルやディレクトリ(フォルダ)などのデータを管理し、アクセスするための基盤となります。
異なる種類のファイルシステムが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
【図解】初心者向けファイルシステムの基礎知識〜仕組み, OSとの関係, アクセス権との連携〜
Linuxファイルシステムとは、コンピュータ上でデータを格納し、組織化するための仕組みです。
ファイルやディレクトリ(フォルダ)などのデータを管理し、アクセスするための基盤となります。
異なる種類のファイルシステムが存在し、それぞれ異なる特徴を持っています。
ファイルシステムのマウントとマウント解除
Linuxでは、システムの起動時に最初にマウントされるのがルートファイルシステムです。
通常、 "/"(スラッシュ)として知られており、すべての他のディレクトリとファイルはこの下に配置されます。
重要なシステムファイルや設定がここに存在します。
Linuxのディレクトリ構造は階層構造を持ち、それぞれのディレクトリには特定の役割があります。
・/home
ユーザーホームディレクトリが格納される場所。
・/etc
システムの設定ファイルが配置され、各種アプリケーションの設定もここに含まれます。
・/var
変動データ(ログファイル、キャッシュなど)が格納されるディレクトリ。
・/tmp
一時ファイルが保存される場所。
・/share
システム全体で共有されるデータやリソースが配置されるディレクトリ。
・/opt
オプションのアプリケーションやソフトウェアがインストールされる場所。
Linuxでは標準的に使われているファイルシステムの一つがext4です。
ext4は高いパフォーマンスと信頼性を提供し、大容量のデータも効率的に管理できます。
他にも、ext3、XFS、Btrfsなどがあり、ファイルシステムの特性に応じて選択されます。
・特徴
高いパフォーマンス: ext4は読み取りと書き込みの速度が向上しており、特に大容量のファイルやディレクトリを効率的に処理できます。
・大容量サポート
ext4は16テラバイトまでの個々のファイルサイズおよび1エクサバイトまでのファイルシステムサイズをサポートしています。
・データの信頼性向上
ジャーナリング機能を備え、システムクラッシュ時のデータ損失を最小限に抑えます。
・バックワード互換性
ext4は、ext2およびext3からのアップグレードが可能であり、既存のファイルシステムをアップグレードすることができます。
Linuxのファイルシステムについて
・ジャーナリング
ext3もジャーナリングファイルシステムで、データの一貫性を維持し、クラッシュからの回復を助けます。
・バックワード互換性
ext3はext2とのバックワード互換性があり、ext2から容易にアップグレードできます。
・スケーラビリティ
XFSは大容量データと高いスループットに適しており、大規模なファイルシステムでの使用が特に得意です。
リアルタイムファイルシステム拡張: XFSはリアルタイムデータを管理するための拡張があり、ビデオストリーミングなどのリアルタイムアプリケーションに適しています。
・コピーオンライト
Btrfsはコピーオンライト技術を使用してデータの安全性を向上させ、データの書き込み時にコピーが作成されます。
・スナップショット
スナップショットを使用してファイルシステムの状態を簡単に保存および復元できます。
第10回ファイルシステムの考え方
sudo mount -t nfs remote_server:/remote/directory /local/mount/point
◆ ファイルのパーミッションと所有者の確認
chmod +rx filename
chmod g-w filename
Linuxでは、ユーザーごとに使用可能なディスク容量を制限するディスククォータ機能があります。
これにより、システム全体のディスク容量を適切に管理し、利用者間で公平にリソースを分配できます。
sudo quotacheck -cug /path/to/mounted/partition
sudo edquota -u username
repquota -a
Linuxでよく使用されるバックアップコマンドには「tar」や「rsync」があります。
tar -cvzf backup.tar.gz /path/to/directory
tar -xvzf backup.tar.gz -C /restore/path
rsync -av --delete /source/directory/ /backup/directory/