Packet Tracerでネットワークを学びます
【初心者向け】Packet Tracerでネットワークを学ぶ(スイッチング③)
1. スイッチの基本設定
1-1. IPアドレスの設定
スイッチもルータと同様にCLIで設定等が実施できます。
telnetやSSHでリモート接続も可能ですがIPアドレスを設定する必要があります。
スイッチでは物理インターフェースにIPアドレスを設定できませんが、管理VLANと呼ばれるVLANが用意されており、管理VLANにIPアドレスを設定することでリモート接続も可能となります。
デフォルトでVLAN1が管理VLANとなっています。管理VLANは他のIDに変更可能です。
コマンドはグローバルコンフィギュレーションモードで以下を入力します。
#interface vlan
vlan-idはスイッチの使用により異なりますが1から4094までを指定できます。
図1は実際に管理VLAN1にIPアドレスを設定した図になります。
①interface vlan 1コマンドでVLAN1を管理VLANとして指定
②IPアドレスを設定
③インターフェースの有効化
【図1】
telnetやSSHでリモート接続も可能ですがIPアドレスを設定する必要があります。
スイッチでは物理インターフェースにIPアドレスを設定できませんが、管理VLANと呼ばれるVLANが用意されており、管理VLANにIPアドレスを設定することでリモート接続も可能となります。
デフォルトでVLAN1が管理VLANとなっています。管理VLANは他のIDに変更可能です。
コマンドはグローバルコンフィギュレーションモードで以下を入力します。
#interface vlan
vlan-idはスイッチの使用により異なりますが1から4094までを指定できます。
図1は実際に管理VLAN1にIPアドレスを設定した図になります。
①interface vlan 1コマンドでVLAN1を管理VLANとして指定
②IPアドレスを設定
③インターフェースの有効化
【図1】
1-2. デフォルトゲートウェイの設定
異なるネットワークからリモート接続するにはデフォルトゲートウェイの設定も必要となります。
デフォルトゲートウェイはグローバルコンフィギュレーションモードで以下のコマンドを入力します。
#ip default-gateway
デフォルトゲートウェイなのでルータやL3スイッチのIPアドレスを指定してください。
デフォルトゲートウェイはグローバルコンフィギュレーションモードで以下のコマンドを入力します。
#ip default-gateway
デフォルトゲートウェイなのでルータやL3スイッチのIPアドレスを指定してください。
2. VLANの基本設定
2-1. VLANの作成
VLANは1と1002から1005が最初から作成済みです。削除することはできません。
作成されたVLANの一覧を参照するコマンド(show vlan)があるのですが何も設定していないスイッチでshow vlanを実行すると図2のように表示されます。
【図2】
1と1002から1005が始めから用意されています。またインターフェースは全てVLAN1に所属していることが確認できます。
実際にVLANを作成してみます。
作成方法は2種類ありVLANデータベースコンフィギュレーションモードから作成する方法とグローバルコンフィギュレーションモードから作成する方法があります。
#vlan database
移行後、以下のコマンドでVLANを作成します。
#vlan [name ]
vlan番号は1から4094までが指定できます。
vlan名は省略可能ですが名前をつけることでVLANの用途がわかりやすくなります。
作成後はexitコマンドなどで特権EXECモードに戻ることで作成した内容を確定することができます。
図3はVLANデータベースコンフィギュレーションモードでVLANの10を作成した内容となります。
VLAN名はvlandbと設定しています。
①vlan databaseコマンドを実行、プロンプトが(vlan)#となる
②vlanコマンド実行(VLAN番号は10、VLAN名はvlandb
③exitコマンドで特権EXECモードに戻る。作成が確定される。
【図3】
※packet tracerで用意されているスイッチ「2960」ではvlan databaseがサポートされていませんでした。
「2950T」というスイッチを利用しています。
#vlan
入力するとVLANコンフィギュレーションモードに移行します。
移行後はnameコマンドでVLAN名をつけることが可能です。
#name
最後はexitコマンドかendコマンドでVLANコンフィギュレーションモードを終了することで設定が確定となります。
図4はグローバルコンフィギュレーションモードでVLANの20を作成した内容となります。
VLAN名はvlanconfigと設定しています。
①vlanコマンドを実行。プロンプトが(config-vlan)#に変わる。(VLAN番号は20)
②nameコマンドでVLAN名をvlanconfigに設定
③exitコマンドで設定を確定させる
【図4】
<
作成されたVLANの一覧を参照するコマンド(show vlan)があるのですが何も設定していないスイッチでshow vlanを実行すると図2のように表示されます。
【図2】
1と1002から1005が始めから用意されています。またインターフェースは全てVLAN1に所属していることが確認できます。
実際にVLANを作成してみます。
作成方法は2種類ありVLANデータベースコンフィギュレーションモードから作成する方法とグローバルコンフィギュレーションモードから作成する方法があります。
VLANデータベースコンフィギュレーションモードからVLAN作成
まず特権EXECモードにて以下のコマンドでVLANデータベースコンフィギュレーションモードへ移行します。#vlan database
移行後、以下のコマンドでVLANを作成します。
#vlan
vlan番号は1から4094までが指定できます。
vlan名は省略可能ですが名前をつけることでVLANの用途がわかりやすくなります。
作成後はexitコマンドなどで特権EXECモードに戻ることで作成した内容を確定することができます。
図3はVLANデータベースコンフィギュレーションモードでVLANの10を作成した内容となります。
VLAN名はvlandbと設定しています。
①vlan databaseコマンドを実行、プロンプトが(vlan)#となる
②vlanコマンド実行(VLAN番号は10、VLAN名はvlandb
③exitコマンドで特権EXECモードに戻る。作成が確定される。
【図3】
※packet tracerで用意されているスイッチ「2960」ではvlan databaseがサポートされていませんでした。
「2950T」というスイッチを利用しています。
グローバルコンフィギュレーションモードからVLAN作成
グローバルコンフィギュレーションからVLANを作成するにはまず、グローバルコンフィギュレーションモードにて以下のコマンドを入力します。#vlan
入力するとVLANコンフィギュレーションモードに移行します。
移行後はnameコマンドでVLAN名をつけることが可能です。
#name
最後はexitコマンドかendコマンドでVLANコンフィギュレーションモードを終了することで設定が確定となります。
図4はグローバルコンフィギュレーションモードでVLANの20を作成した内容となります。
VLAN名はvlanconfigと設定しています。
①vlanコマンドを実行。プロンプトが(config-vlan)#に変わる。(VLAN番号は20)
②nameコマンドでVLAN名をvlanconfigに設定
③exitコマンドで設定を確定させる
【図4】
<
2-2. VLANの削除
VLANを削除したい場合はVLANデータベースコンフィギュレーションモードかグローバルコンフィギュレーションで次のコマンドを入力します。
#no vlan
デフォルトで作成された1や1002から1005は削
#no vlan
デフォルトで作成された1や1002から1005は削
2-3. アクセスポートの設定
VLANを作成したら次にどのインターフェースをVLANに所属させるか設定する必要があります。
デフォルトではVLAN1の所属なので作成したVLANに設定し直さなければなりません。
アクセスポートにするには以下の手順を実施します。
①インターフェースコンフィギュレーションモードに移行する
VLANに所属したいインターフェースのインターフェースコンフィギュレーションモードへ移行します。
②モードをアクセスに設定する
以下のコマンドを入力しインターフェースのモードをアクセスにします。
#switchport mode access
③VLANを指定する
所属するVLANを指定します。コマンドは以下になります。
#switchport access vlan
デフォルトではVLAN1の所属なので作成したVLANに設定し直さなければなりません。
アクセスポートにするには以下の手順を実施します。
①インターフェースコンフィギュレーションモードに移行する
VLANに所属したいインターフェースのインターフェースコンフィギュレーションモードへ移行します。
②モードをアクセスに設定する
以下のコマンドを入力しインターフェースのモードをアクセスにします。
#switchport mode access
③VLANを指定する
所属するVLANを指定します。コマンドは以下になります。
#switchport access vlan
2-4. トランクポートの設定
VLANが複数のスイッチにまたがる場合はトランクポートの設定が必要となります。
手順は以下のとおりになります。
①インターフェースコンフィギュレーションモードに移行する
スイッチ同士を接続しているインターフェースを指定します。
②トランキングプロトコルの種類を設定
以下のコマンドからトランキングプロトコルの種類を設定します。
#switchport trunk encapsulation < dot1q | isl >
トランキングプロトコルをIEEE802.1QかISLか指定します。
機種によっては、IEEE802.1Qしかサポートしていない場合があり、その場合は上記コマンドは入力できません。
③モードをトランクに設定
以下のコマンドを入力しインターフェースのモードをトランクにします。
#switchport mode trunk
トランクモードを設定するとデフォルトで全てのVLANが通過できるようになります。
トランクポートを通過するVLANを限定したい場合は以下のコマンドを入力します。
#switchport trunk allowed vlan
④ネイティブVLANを変更(任意)
ネイティブVLANの変更は任意となります。デフォルトは1となっていますが以下のコマンドを入力することでネイティブLANが変更できます。
#switchport trunk native vlan
手順は以下のとおりになります。
①インターフェースコンフィギュレーションモードに移行する
スイッチ同士を接続しているインターフェースを指定します。
②トランキングプロトコルの種類を設定
以下のコマンドからトランキングプロトコルの種類を設定します。
#switchport trunk encapsulation < dot1q | isl >
トランキングプロトコルをIEEE802.1QかISLか指定します。
機種によっては、IEEE802.1Qしかサポートしていない場合があり、その場合は上記コマンドは入力できません。
③モードをトランクに設定
以下のコマンドを入力しインターフェースのモードをトランクにします。
#switchport mode trunk
トランクモードを設定するとデフォルトで全てのVLANが通過できるようになります。
トランクポートを通過するVLANを限定したい場合は以下のコマンドを入力します。
#switchport trunk allowed vlan
④ネイティブVLANを変更(任意)
ネイティブVLANの変更は任意となります。デフォルトは1となっていますが以下のコマンドを入力することでネイティブLANが変更できます。
#switchport trunk native vlan
2-5. VLAN番号の複数指定方法
これまでいくつかコマンドを紹介しVLAN番号をしているものがありましたが
複数のVLANを一括で指定する方法があります。
例えばVLAN作成時に以下のようにVLAN番号を入力してみます。
#vlan 10,20
カンマで区切ることでVLAN10とVLAN20が作成されます。
#vlan 10-20
-(ハイフン)で区切ることで10から20の計21グループのVLANを一括で作成することができます。
例えばVLAN作成時に以下のようにVLAN番号を入力してみます。
#vlan 10,20
カンマで区切ることでVLAN10とVLAN20が作成されます。
#vlan 10-20
-(ハイフン)で区切ることで10から20の計21グループのVLANを一括で作成することができます。