phpMyAdminとはWebブラウザ画面でMySQLデータベースを管理するツールのことです。

その名の通り、「PHP」というプログラミング言語で作成されています。


MySQLでは、「データを追加（保存）」したり、蓄積されたデータの「上書き（更新）」や「削除」などをコマンド（文字列で命令すること）によって操作できます。

phpMyAdminは、画面上で操作することで「MySQLにコマンドを送ったことになる」といった便利なツールです。


phpMyAdminでは以下のような操作が簡単にできます。

　・データベースの作成、編集、削除

　・テーブルの作成、編集、削除

　・カラムの追加、編集、削除

　・インデックスの作成、編集、削除

　・データベース内、テーブル内でのデータの挿入、編集、削除、ソート、検索

phpMyAdminはフリーソフトウェアで便利なため、個人や企業を問わず広く利用されています。

まず、データベースとは、あらかじめ決められた形式でまとめられたデータの集まりです。

データベースはデータを検索したり取り出したりしやすいように、データを整理することを目的としています。

身近なデータベースの例としてあげられるのは、Excelなどでみられる表形式のデータです。


次にMySQLとは、リレーショナルデータベースと呼ばれる形式を採用する、世界的に最も有名なデータベース管理システムです。

リレーショナルデータベースとは、表形式のデータ（テーブル）を複数関連付けて大量のデータを整理しやすくしたデータベースのことを指します。


例えば、ネットショップが使うような、以下2種類の表があるとします。

「表A」
　　・顧客ID
　　・氏名
　　・住所
　　・電話番号

「表B」
　　・顧客ID
　　・注文商品名
　　・注文商品の色
　　・注文商品サイズ
　　・注文数量


上記の表Aと表Bは異なるデータを集めていますが、顧客IDだけは共通しています。

そこで、リレーショナルデータベースでは顧客IDをキーとして、2つの表を関連付けてデータを検索しやすくします。


例）表Bの顧客IDをもとに、表Aのデータから注文した顧客の氏名や住所などのデータを検索する。

MySQLは処理速度が速い上に拡張性も高く使いやすいことから、リレーショナルデータベースの管理システムとしてよく使われています。

まずは、phpMyAdminをインストールすることから始めます。

phpMyAdminは「Windows」や「Mac」、「Linux」など様々なOS上に構築できます。

ここでは、「Windows」にインストールする方法をお伝えします。


まず、phpMyAdminをダウンロードすることから始めます。phpMyAdminの公式サイト（以下のURL）へアクセスします。

https://www.phpmyadmin.net/


上のバーの「Download」をクリックして、「phpMyAdmin 5.2.1」の一番上の行をクリックします。


次にApacheのダウンロードを行います。次のURLへアクセスしてください。

https://httpd.apache.org/


ダウンロードをクリックして、「Files for Microsoft Windows」をクリックします。


選択肢上位の「Apache Lounge」をクリックします。


「Apache 2.4.58 Win64」の方のzipファイルをクリックします。


展開する際は、上記画像のディレクトリに展開します。


コマンドプロンプトを管理者として実行します。

「net start mysql57」と記述し、MySQLを起動します。


Webブラウザで、「localhost/phpmyadmin/」と入力したら、以下のような画面が表示されます。

ここでは、MySQLをインストールする際設定したユーザー名、パスワードを入力します。


これで、phpMyAdminをインストールできました。

本記事では、phpMyAdminについて解説しました。

phpMyAdminは、上述の通りMySQLデータベースをウェブページで管理するためのオープンソースのツールです。

これは、データベースの作成、テーブルの管理、クエリの実行など、MySQLデータベースに関連する様々なタスクを直感的かつ効率的に行うのに役立ちます。


PHPMyAdminの主な特徴のひとつは、ウェブブラウザを介してアクセスできることです。

これにより、データベースへのアクセスが用意でき、クライアント側に特定のソフトウェアをインストールする必要もありません。

ユーザは単にPHPMyAdminへのウェブブラウザのアクセス権を持っていれば、どこからでもデータベースにアクセスできます。


PHPMyAdminは、多言語サポート、テーブルの構造やデータの編集、SQLクエリの実行など、幅広い機能を提供しています。

ユーザはデータベースの構造を視覚的に理解し、直感的な操作でデータの管理ができます。


また、セキュリティ面でもPHPMyAdminはユーザ認証やアクセス制御を設定する機能を提供しており、データベースへの不正なアクセスを制限できます。

また、SSLを使用して通信を暗号化することも可能です。


最新のPHPMyAdminでは、データベースのパフォーマンスモニタリングやチャート表示など、より高度な機能も追加されています。

これにより、ユーザはデータベースの状態やクエリの実行に関する情報を視覚的に把握できます。

総じて、PHPMyAdminは使いやすさと豊富な機能を兼ね備え、MySQLデータベースの管理者や開発者にとって貴重なツールとなっています。


話が変わりますが、データベースを用いたエンジニアは、ビッグデータやIoTなどの技術の発展に伴い、将来性が非常に良好と言われています。

データベースエンジニアは将来も需要があり、キャリアアップのチャンスも多いと考えられます。


MySQL含め、データベースは将来的に学習する価値があるといえます。

これからMySQLを学習する際、コマンドだけではなくツールも検討してみてはいかがでしょうか。

実践的なプロジェクトや問題解決を通じて経験を積み、MySQLを使いこなす自信を磨いていきましょう。