C# WPFについて学んでいく過程を備忘録として残して置きたいと思います。
【C# WPF】WPFを理解したいC#初心者の話【環境構築編】
1. 開発環境を整える
前回まででC#やWPF、オブジェクト指向の基礎知識についてをまとめていきました。
今回からはいよいよ、実際の開発に挑戦しながら学んでいこうと思います。
まずは開発環境を整えてみましょう。
参考資料:今回使うマシンスペックの詳細
実際にソフトのダウンロードを行う前に、私が学習に使用するPCのマシンスペックを紹介しようと思います。
今回の話とは少し逸れてしまいますが、使用するPCも開発環境の一部といえますので、参考になればと思います。
OS:Windows 11 Home
CPU:Intel Core i5-1135G7
メモリ:16.0 GB
ドライブ:SSD 250GB
なおグラフィックボードを搭載していないノートPCです
2. 開発環境とは?
C#とWPFを使った開発環境として、以前紹介したVisual Studioと呼ばれる統合開発環境を利用したいと思います。
インストールするところから順番にやっていきましょう。
3. Visual Studioのダウンロード
まずはVisual Studioの公式サイトに移動します。
今回はVisual Studio 2022をインストールします。
Visual StudioはWindows用ですが、MacOS用のVisual Studio for MacやWindows、Mac、Linux等で実行するかとが可能なスタンドアロンのコードエディタであるVisual Studio Codeがあるので、自分の環境によって動作可能なものを選んでください。
私が利用するPCのOSはWindows 11なので、今回はVisual Studioを利用します。
また、Visual Studioには開発規模や用途に応じて「Community」「Professional」「Enterprise」の3種類が用意されています。
3-1. Visual Studio Community
Visual Studio Communityは、無償版のVisual Studioとして利用でき、有償版のVisual Studioとほとんど同等の機能を利用することができます。
個人開発者が自分自身のアプリケーションを開発する場合は無償、有償を問わずに使用することができますが、企業や団体が商用利用を行うにはいくつかの条件によって使用可能であるかが変わってきます。
簡単に紹介します。
・研修環境、学術的研究、OSIが認定するオープンソースソフトウェアライセンスに準拠したオープンソースの開発者プロジェクトに使用する場合、企業体は人数の制限なくVisual Studio Communityを利用可能
・PC台数が250台未満かつ年商が1億円未満の企業・団体の場合は、当該のアプリケーション開発において、Visual Studio Communityを5名まで使用可能
・上記に該当する企業・団体の場合でも、別の企業・団体から何らかの報酬を伴うアプリケーション開発の委託を受けて開発を行う場合はVisual Studio Communityを利用することはできない
詳細はVisual Studio公式サイトにライセンス条項として記載されていますので、気になる方はそちらを参照してください。リンクはこちらになります。
https://visualstudio.microsoft.com/ja/license-terms/vs2022-ga-community/
3-2. Visual Studio Professional
Visual Studio Professionalは、個人開発者や小規模なチームによる開発を行うのに適したエディションです。
プロフェッショナル開発者用ツールとサービスが提供されます。
商用利用で一般的に利用されるライセンスとなっています。
機能的にはVisual Studio Communityとほとんど同等でありますが、利用時の台数制限がありません。
3-3. Visual Studio Enterprise
Visual Studio Enterpriseは、品質及びスケールについての厳しいニーズに応える必要のある、あらゆる規模のチームで利用できるエンドツーエンドの統合ソリューションです。
Visual Studio for Macが付属しており、MacでもWindowsと同じ環境で作業を行うことが可能なほか、強力なテストツールが搭載されているライセンスです。
個人的な開発や学習を目的とした利用であれば「Community」で問題ありません。
早速ダウンロードしていきましょう。
↑Visual Studio公式サイトからVisual Studio Community 2022をダウンロード
4. Visual Studioのインストール
Visual Studioのインストーラーをダウンロードしたら、早速ダウンロードした実行ファイルを実行しましょう。
実行の確認の画面が表示される場合がありますが、確認して実行しましょう。
↑実行するとこのような画面が表示されますので続行しましょう。
↑インストーラーを実行してしばらく待つとこの画面が表示されるかと思います。
この画面では、Visual Studioで開発することができる様々なアプリケーションのライブラリが表示されます。
今回はWindows上で動作することを想定したデスクトップアプリケーションを開発しながら学ぼうと思います。
そのための開発環境構築のために「.NET デスクトップ開発」を選択してインストールしていきます。
↑インストールを選択するとこの画面に移動してダウンロードとインストールが始まります。
それなりに容量があり、ダウンロードもインストールも時間が掛かりますので、息抜きをしながらゆっくり気長に待ちましょう。
5. 初期設定
インストールが完了すると、サインインの画面に移動します。
これは必須ではありませんので、今回この手順は省略します。
「今はスキップ」もしくはサインインやアカウント作成を済ませたら、開発設定と画面配色の設定画面に移動します。
開発設定については「全般」もしくは「Visual C#」のいずれかを選択します。
今回は「全般」を使用したいと思います。
配色テーマについては自分の好みで選択してください。
↑こちらが設定画面です。
私は暗めの画面が好みなので濃色を選択します。
設定を選択したら「Visual Studioの開始」のボタンを押してください。
しばらく待つとVisual Studioが開始するので、以上でセットアップは完了です。
6. まとめ
今回はVisual Studioをダウンロードしてインストール、開発を行う前段階のセットアップまでの環境構築に焦点を当ててまとめました。
Visual Studioは様々な開発に利用するためのライブラリや設定が豊富ですが、最初のうちは何が何やら分からないといった印象を受けました。
ですので、まずはC#のみに焦点を当てて学習を行い、基本的な使い方もまとめてみようと思います。
また、学習で開発してみるアプリケーションについても、どのようなモノを開発するか考えて、次回以降で実際にコーディングに移りたいと思います。