実際にPacket TrascerでDNSサーバのある環境を構築してみます。
今回作成する環境は以下になります。
ルータ1台、PC1台、スイッチ1台、サーバ2台です。
サーバはそれぞれDNSとWebサーバの役割をします。
ネットワークは192.168.1.0と192.168.2.0の2種類です。
IPアドレスは以下のとおりです。
PCA 192.168.1.1
DNS 192.168.1.2
R1 Fa0/0 192.168.1.254
R1 Fa0/1 192.168.2.254
Web 192.168.2.1
サブネットマスクは全て255.255.255.0
まず上記の図のように機器を配置していきます。
そして各機器の設定を行います。
まずPCAのIP Configurationです。
DNS ServerにはDNSのIPアドレス192.168.1.2を指定します。
続いてWEBサーバのIP Configuration
こちらも同様に設定します。
ルータはFa0/0、0/0にそれぞれIPアドレスを設定しインターフェースを有効化します。
DNSサーバの設定を行います。
まずIP Configurationは以下のように設定します。
DNS Serverは自身となるので入力不要です。
続いて上部のタブより「Service」をクリック後「DNS」を選択します。
DNSの設定画面が表示されるので以下のように設定します。
①DNS ServiceのOnのラジオボタンをクリックします。
OnにすることでこのサーバはDNSサーバとして動作します。
②Name ここではドメイン名を入力します。今回は「test」というドメイン名を設定します。
③Type ここはA Recordを選択します(最初からA Recordが選択されている)
A Recordはドメイン名からIPアドレスを関連付けるタイプとなります。
他にはIPv6のアドレスとドメイン名を関連付けるAAAAA Recordや
ドメイン名と別のドメイン名を関連付けるCNAMEを選択できます。
④Address ドメイン名と関連付けたいIPアドレスを入力します。
testにはWEBサーバのIPアドレス「192.168.2.1」を入力します。
⑤Addボタンを押すことで下部の行に入力された内容が追加されます。
入力した内容を変更し保存する際は「Save」
登録した行を削除する場合は「Remove」をクリックします。
以下はAddをクリックした後の画面となります。
これで各機器の設定が完了しました。
実際通信できるか確認