【初心者用】PHPフレームワーク、CakePHPについて

今回の記事では、PHPの代表的なフレームワークの一つであるCakePHPとは何か?について解説していこうと思います。

CakePHPはPHPをいうプログラミング言語のフレームワークです。

PHPとは、簡単に言うと高難易度と言われているC言語の設計を模倣しながらもC言語よりも文法が簡易的な点から、初心者にオススメされている人気プログラミング言語です。

そのPHPの機能を部分的にパッケージ化したものが、今回紹介するCakePHPというフレームワークになります。

1. CakePHPとは?


CakePHPは、2005年に誕生したフレームワークで歴史は古いものの、現在でも(2022年6月)細かなアップデートが実施されているほどユーザー数が多く、人気のフレームワークです。

雑談レベルですが、CakePHPのCakeはスイーツのケーキのことを指しており、CakePHPのデザインについても、しっかりとケーキになっております。

2. CakePHPで出来ること

上記ではざっくりしたCakePHPの概要について説明しましたが、本章ではCakePHPで作れるもの、出来ることについて紹介していきます。

①ECサイトの構築

PHPでは、会員情報の登録ページやログイン機能、商品の購入ページが必要とされるECサイト(通販サイト)の開発を行うことが可能です。

具体例でいうと、知識やスキルの売り買いができる、「ココナラ」も、実はこのCakePHPを使って作成されたWebサイトです。

そのほかにも、イベントやセミナーなどの告知と募集を行う集客サイトの開発も出来ますし、動的なページ作成を行うこともPHPでは可能となっております。


②ブログの開発

日本だけでなく、世界的に使用されているブログ作成ソフトの「WordPress」(ワードプレス)は、PHPで開発されたサービスとして有名です。

WordPressで作られたサイトを、より細かくカスタマイズする場合や、WordPress内で使用できるプラグインの作成する場合には、PHP(またはHTML)の知識が必要となることがあります。

WordPressを扱うブロガーやアフィリエイターの人も、PHPを触れることでメリットを感じれる部分は多いのではないでしょうか。

ただし、PHPやCakePHPは開発の手軽さに優れる反面、プログラムの処理速度が遅いデメリットがあります(ほかの言語と比べて若干処理速度が遅い)。

そのため、比較的規模の小さいWebサイトやアプリケーションを作るのに適していますが、大規模なデータを扱う場合においては不向きである点に注意し、適切なプログラミング言語を採用するようにしておきましょう。

PHPのプログラミング言語で使用できるフレームワークとしては、機能の拡張性に優れるLaravel(ララベル)や、処理速度の速さに定評のあるCodeigniter(コードイグナイター)など、バリエーションに富んだフレームワークが数多く存在します。

令和の現代においては、Laravelが他のフレームワークと比較した際に、大きくシェアを伸ばしつつありますが、国内人気や汎用性の高さに関しては、CakePHPが依然として人気を集めています。

もしも企業担当者の方が、ECサイトやブログサイトの開発を検討している場合、フレームワークとして実績のあるCakePHPを使ってアプリケーションを作ってみるのもいいのではないでしょうか。

3. CakePHPの特徴8選

①MVCアーキテクチャ

CakePHPはMVCアーキテクチャにより構築されたフレームワークで、開発のしやすいフレームワークであることが特徴的です。

MVCアーキテクチャは機能が3つに分けられており、それぞれの機能ごとに開発の担当者を分けて作業ができますので、エンジニアが作業する際に自分の得意分野に専念でき、機能の拡張や仕様変更にも対応しやすくなるのが大きなメリットです。

MVCとは、Model(モデル)、View(ビュー)、Controller(コントローラー)の3つの機能の頭文字を取ってMVCと呼ばれています。

Modelはデータベースとやり取りする機能、Viewはブラウザへの表示を担当する機能、Controllerはアプリ全体の制御を担当する機能のことを指します。

MVCで開発すると、機能ごとに分割して開発を行えますので、エンジニアが得意分野の仕事に専念でき、より質の高いアプリケーションを開発できるようになります。


②O/Rマッピング

O/Rマッピングとは、オブジェクト(要素)とデータベースを対応させる仕組みのことで、SQL(エスキューエル)など、データベースの操作に関わる複雑な作業を軽減して、簡単にデータベースを利用できるようにしてくれる仕組みを指します。

O/Rマッピングの導入を導入することによって、SQL文を直接ソースコードに埋め込む必要がなくなり、データベースをより正確に操作できるようになる事に加え、無駄なソースコードが無いことによるメンテナンス性の向上を図ることが可能です。


③bakeコマンド

bakeコマンドとは、MVCアーキテクチャによるWebアプリケーションの土台を自動生成するコマンドの事を指し、bakeコマンドを利用することで効率よくWebアプリケーションを開発できます。

bakeコマンドによって作成したアプリケーションには、CRUD機能というWebアプリケーションを操作するための必須機能が備わっています。


④フォームバリテーションチェックに

バリテーションとは、入力されたデータが適切な形式のものかどうかをチェックすることを指し、フォームバリテーションチェックを行うことで、フォームに入力されるデータの入力ミスを防げます。(郵便番号欄に名前を居れた場合にエラーを出すなど)

CakePHPでは、もともとフォームバリテーションチェックのための仕組みがありますので、バリデーションチェック機能を簡単に実装できる特徴があります。


⑤Composerに対応している

Composer(コンポーザー)とは、依存性管理ツールのことを指し、あらゆる処理や機能のプログラムをまとめたパッケージなど、依存性のあるプログラムを管理する役割を担っています。

アプリケーションを開発する際に、ソースコードのメンテナンス性から関数処理を再利用したりすることは多々あり、ライブラリを使用してシンプルでわかりやすいコードを記述するためにはComposerが必須となってきます。


⑥外部ライブラリに依存していない

外部ライブラリがなにかというと、WEBアプリケーション開発の際に使える便利な関数を再利用できるように、ゴッソリとまとめたパッケージのようなプログラムのことです。

実は外部ライブラリによっては、実行環境との相性が悪かったり、ライセンスによって使用が制限されたりしていることもありますので、外部ライブラリに依存していないCakePHPは、汎用性の高い優れたフレームワークなのです。


⑦日本語のドキュメントが豊富

CakePHPは他のプログラミング言語と比較すると、リファレンスなどの日本語のドキュメントが豊富にありますので、わからないことがあっても簡単に解決方法を探し出せます。

日本語のドキュメントが豊富なフレームワークを選択することが学習コストを下げることが出来るのでおすすめです。


⑧学習コストが低い

これはフレームワークだからというよりかは、PHP自体がわかりやすくて学習しやすいプログラミング言語だということです。

その中でも

4. まとめ



今回はPHPのフレームワークの1つである、CakePHPについて解説させて頂きました。

動作が重いなど、技術的デメリットが見受けられますが、初心者の方にとって学習コストが低い点が一番の魅力なのではないでしょうか。

また、CakePHPは実際のシステム開発の現場でも結構使われているフレームワークなので、マスターすることで大きな市場に出ることが可能となります。

CakePHPをマスターすることで、フレームワークの大枠も併せて把握することが出来るので、他のフレームワークを使う場合の習得が早いのもメリットの一つです!