当記事では、
・イベントドリブンとは何か(ざっくりと)
・細かく説明したらどんなものなのか
・プログラミングの形としてはどうなるのか
について説明していきます。
ガリガリと専門用語を噛み砕きながら書いていくので、プログラミング経験者にはやや冗長気味かもしれませんが、タイトル通りプログラミング初心者にも分かりやすい内容になるかと思います。
イベントドリブンモデルの「イベント」とは、システム上での意味のあるコントロールの操作や、状態の変化のことです。
ここでのコントロールとは、ユーザーが操作するボタンやドロップダウンリスト、テキストボックスなどの「制御可能なモノ」と考えればいいです。
それらを操作するということは、簡単な例としては、
・ボタンをクリックする
・ドロップダウンリストから選択する
・テキストボックスを入力する
・チェックボックスをクリックする
といったようなことですね。
ちなみにこれは、画面が表示された際の初期動作なども含まれます。
それらを行われることで、「クリックされた」「選択された」「入力された」とシステム側に認識されます。
イベントドリブンモデルとは、このようなイベントが発生した際に、イベントの種類に応じて処理が実行されるようなプログラミングの仕組みを指します。
このイベントドリブンモデルを採用することで、ユーザーの操作に応じた動的なフォームの開発が可能になります。
具体的な例を挙げてみましょう。
Webページ上で、住所を入力するページがあるとします。
手入力ではなく、ドロップダウンリストを採用し、「都道府県」「市区町村」に分けておきます。
都道府県だけでも47と多いですが、市区町村となるとその何倍もの量となり、都道府県が入り混じった状態のそれらのリストから目的のものを探すのは一苦労です。
その解決策の一つとして、イベントドリブンモデルを使ってみます。
まず、ページを開いた当初は、「市区町村」のリストの中を空っぽにしておきます。
それから、ユーザーが「都道府県」をリストから選択させます。
すると、「選択した」というイベントが発生します。
そのイベントで、「市区町村」のドロップダウンリストに、選択した都道府県に属したもののみを表示、選択できるようにします。
このようにすることで、ユーザー側は確認する市区町村の数はだいぶ減り、探しやすくなるでしょう。
これは単なる一例に過ぎませんが、「必要な時に」「必要な処理」を行わせることができるこの方式を採用することで、サービスの種類によりますがユーザー側が操作しやすくなったり、開発や運用の効率化を図ることができるようにあります。