AWSの仕組みがキーワードベースで理解できるようまとめてみた7

AWSの仕組みがキーワードベースで理解できるようまとめてみました。

1. オンプレミス


オンプレミスとは、システムの稼働やインフラの構築に必要となるサーバーやネットワーク機器、あるいはソフトウェアなどを自社で保有し運用するシステムの利用形態です。

反対に、これらを自社で保有するのではなく、サービスとして提供されているものを利用してシステムを運用するのがクラウド・コンピューティング(クラウド)になります。


クラウドに対するオンプレミスのメリットとして、利用するサーバーやネットワーク機器などを自由に選定できることが挙げられます。

たとえば、大規模な人工知能の学習などに利用する極めて高い処理能力が求められるシステム、あるいはシステムが停止すると大きな支障が生じることから高可用性が求められる、ミッションクリティカルなシステムなどでは、クラウドでは構築が難しいケースがあることから、オンプレミスが選択されることが少なくありません。


また、システムの運用において、クラウドではサービス提供事業者の都合に影響されることがありますが(クラウドの定期メンテナンスなど)、オンプレミスでは基本的に自社の都合を優先してシステムを運用できるメリットもあります。


デメリットとしては、ハードウェアなどを自社で資産として持つ必要がある、運用も自社で行うことが前提となるといったことが挙げられます。

このため、システムの特性や要件などに応じて、適切にクラウドとオンプレミスを選択することが求められます。

2. AWS 請求コンソール


AWS 請求コンソールには、AWS 請求書の支払い、AWS のコストと使用量の整理とレポート、および AWS Organizations の一部である場合の統合請求の管理を行う機能が含まれています。


請求コンソールは、AWS コスト管理コンソールと緊密に連携します。

両方を一緒に使用して、コストを管理する総合的なアプローチとすることができます。

請求コンソールには、AWS アカウントに登録されている継続的な支払いと支払い方法を管理するためのリソースが含まれています。

さらに、AWS コスト管理コンソールの機能を使用して、将来のコストを最適化できます。

3. AWS コスト管理コンソール

AWS コスト管理コンソールには、コストを予算編成と予測するために使用できる機能、および料金を最適化して全体的な AWS の請求を削減するための方法が用意されています。


AWS コスト管理コンソールは、請求コンソールと密接に統合されています。

両方を併用することで、コストを総合的に管理できます。

請求コンソールを使用して進行中の支払いを管理し、AWS コスト管理コンソールを使用して将来のコストを最適化できます。

4. AWS Cost Explorer


AWS Cost Explorerは、AWSの利用状況を可視化し分析できるサービスです。

サービスごとのコスト、月毎のコスト推移を確認できます。

また、コストと使用量のデータを分析して傾向・異常などを特定できるため、運用分析をする際に便利な機能です。

ぜひ、設定しておくことをオススメします。

5. Route53ーAレコード

IPv4アドレスとホスト名(コンピューター名)を紐づけるレコードです。


※例)1.1.1.1 ←→ test.com

6. Route53ーCNAMEレコード

あるドメインを別のドメインに紐づけるレコードです。

下の例の場合、「sub.test.com」にアクセスすると「test.com」にアクセスすることになります。


※例)sub.test.com ←→ test.com

7. Route53ーNSレコード

ゾーン情報を管理するネームサーバーを指定するレコードです。


※例)test.com ←→ ns-604.awsdns-11.net.

          ns-283.awsdns-35.com.

          ns-1184.awsdns-20.org.

          ns-2026.awsdns-61.co.uk.


上の例の場合、test.comというゾーンを管理しているネームサーバーが4つ指定されていることになります。